今回は、友誰(著者談)2巻です。
1巻がとても面白かったので、期待していた作品の2巻ですね。1巻の発売から4ヶ月ということで、少し忘れかかっている所もありましたが、ちょくちょく振り返りがあったので、思い出しながら読めました。
ジャンルは背徳感系ラブコメで、今巻では二番目彼女に匹敵する過激さもあって、ますます目が離せない展開となりました。
ラブの方もコメディの方も両方面白いですし、大人なようで子供で。
あらすじ
古賀は、後ろめたさを感じながらも、夜瑠との秘密の関係を続けていた。文化祭が近付き、夜瑠は古賀の好きな曲を演奏する為、出し物の合唱に加えて、軽音部でのギター練習に励む。
そんな中、5人グループの1人である火乃子は古賀への恋心に気付き、古賀を除く3人に想いを宣言。
友情と恋の狭間で悩む夜瑠であったが、そこへ古賀が好きなアーティストのエルシドから好意を寄せられるようになり…。
感想
大分泥沼へと向かっていく展開になってきました。最早、友情と恋と言っている場合ではないくらいに笑。多少過激な描写もあったんですが、一線越える時は逆にあっさりでしたねー。
元々は、無性愛者である青嵐に恋愛感情を持っていた夜瑠に対して、青嵐からの依頼でその恋路を妨害していた古賀。気付けば、夜瑠は古賀を好きになっていて、一方で古賀も夜瑠を好きになったものの、恋<友情のため、2人の秘密の関係となった。
それが今回、火乃子が古賀を公に好きとメンバー内で言ったために、夜瑠は古賀を好きだと今更言えなくなってしまったと。親友を裏切ることになるから。
今作の面白さは何と言っても、夜瑠の言葉のチョイスかなぁと思います。古賀とのやり取りが軽快で見ていて飽きません。それに、普段の時と古賀といる時の落差が素晴らしい。あとは、1巻よりもこっそり恋をしている感が増していてそこも良かったです、プリクラ撮ったり。
2巻は音楽がテーマでもありました。夜瑠がギター弾ける設定は初出かな。文化祭もそうだし、エルシドさんの登場も音楽絡み。バーでのバイトがここで効いてくるとは。
あとは、文化祭での夜瑠のステージで、順番が変わって古賀が演奏を聞いてない内に、火乃子は告白をしていたという演出はいじらしいなと思いました。
本物の恋こそ薄汚く純愛と言えないというのは、そうなんだろなぁと思います。そして、何かを得るためには何かを犠牲にしなくてはならない。まさに、友情と恋を天秤にかけるこの作品らしい格言です。
あとがき
今読み返すと、自分が書いた1巻の感想記事が酷くて笑いました。なんか語彙力皆無になってる笑。
ただ、それだけ面白いと感じたということなので、3巻も発売して欲しいなーと切に願います。
主人公に好意が集中している現在ですが、青嵐の心変わりがあっておかしくないし、新太郎も恋に本気になるかも知れませんし。そして、火乃子と夜瑠のバチバチにも期待…。
2022.6.12