心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

義妹生活 感想

義妹生活


今回は、義妹生活1巻です。再読にはなりますが、感想を上げた事はなかったので、一応執筆しておきます。

もし、急遽義妹が出来たら?

この作品では、甘々な妹ではなく、逆に突っ慳貪な妹でもなく、ドライな関係に落ち着く。そして、適度な距離感を探っていくようなよりリアリティのある物語が展開していきます。

あらすじ

母の浮気によって、父と2人暮らしをしていた浅村悠太。ある日突然、父は再婚することになったことを告げる。迎えた顔合わせの場で、綾瀬沙希と出会う。

コミュ障気味な悠太にとって、現れた沙希の陽キャオーラに一時は怯んだものの、お互いすり合わせが出来ると分かると、心地良い関係性を築いていくように。

感想

義妹生活は、今までのラノベの常識を覆す内容なんだろうと思います。効率性を求めたり、相手を慮ったりといった結果、ドライな関係性になっていくのは言うなれば今風でもある。とは言え、良くも悪くもフラットというと、キャラの個性付けが難しいのだろうと感じます。安定し過ぎるが故に大きな事件は起きなさそうですし。

僕の普段の考え方も凄く主人公に似ているので、共感出来るのも良かったです。水商売に対して、その人が良ければ良いんじゃない?とか、他人に過度に期待しないとか。ドライな関係って楽なんですよね、大抵のことは不干渉でいけますし。

人は1人の力では生きていけないけれど、1人で生きていけるような強さは求めたいですね。ただ、本文で触れられていたように、他人に助けられるスキルというのもまた重要という。

本当、全人類がドライに、すり合わせが出来るなら平和になるんでしょうけどね…。国際関係だと、それ以前に負の遺産の問題もあるので、中々解決の落とし所って見つからないんでしょう。

手っ取り早く金銭を得る方法が体を売る事というのは合理的であり、社会の闇だな…。

あとがき

2巻は、沙希の抱いた感情は恋心なのか、あとは次回以降、読売先輩や奈良坂さんの存在感も増していくかなと期待しつつって感じでしょうか。

2022.2.13