心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

死物語下 感想

物語シリーズも30冊近くを数えました。実際のところ、ここまで読破している人ってどれくらいいるんでしょうか。数千人ってとこでしょうか。

さて、今回の死物語下にてモンスターシーズンの最終話となりました。今シーズンは阿良々木暦の大学生編と一応括りにはなっていますが、今巻は暦お兄ちゃん出て来ません笑。本当の蛇足巻ではないか…。

あらすじ

千石撫子斧乃木余接貝木泥舟の3人が集まった株式会社偽善社は、洗人迂路子の本拠地探し、あわよくば退治へと向かう飛行機の中にいた。しかし、機体は奇襲を受け墜落してしまう。

目を覚ました撫子は、無人島に1人取り残されている事に気付く、それも真っ裸で。何とか生き残る為に、様々な趣向を凝らしている内に2週間が経過する。

八方塞がりの中、撫子は描いたものを実体化するスキルを思い出し、活路を見出す。しかし、森の中に入り、木の洞を見つけ入ろうとしたところで、洗人の罠か蛇に襲われてしまう。

イリオモテヤマネコと、突如現れた斧乃木ちゃんに助けられ首の皮一枚繋がった撫子。この島は西表島ということが判明し、斧乃木ちゃんの案内で洗人の元に辿り着く。

洗人迂路子からは、自分の正体や臥煙さんのコンプレックスや、死体人形を作った際の呪い、撫子の修業についての話を受ける。それから、撫子は絵を描くことによって、迂路子の呪いの解呪を行う。

3年後、撫子は漫画家への一歩として上京しようとしていた。そのフライト前に、ふらっと貝木が現れる。そして、撫子に餞を送るのだった。

感想

今回最終話とあって、何もかもが明らかになるとまでは言わないまでも、スッキリ終わるのかと思っていましたが、そうでもなかった印象です。正直、西尾さんに解説を所望したいところではありますが、読者の想像に任せるのもまた小説といったところでしょうか。にしても、洗人迂路子についてはもっと掘り下げられなかったかなぁ…。あまり悪役感ないですし、今までどれほど悪影響があったか分かりづらい。

驚いたのは、撫子貝木余接の3人で洗人とバトル展開かと思いきや、全く貝木出てこないし、ほとんど撫子1人のサバイバルだったことです。冒険少年の影響を受けたのか何なのか。物語って2人以上いないと面白みに欠けるなと感じました。

今巻は千石撫子の成長譚と言うことも出来るのでしょうが、どっちかと言うと臥煙さんのケジメに撫子が付き合わされただけのようにも思えます。勿論、当初の撫子からは想像もつかない進歩をしていますが、所詮は中学を中退したアウトローですからね笑。ま、漫画家になる為には、学は必要十分条件とも言えないので何とも。それでも、迂路子の解呪を唯一したのが撫子であるのは間違いないんですよね。臥煙さんも流石にここまでは読んでなかったと思いますが、撫子が神から降りた事で今回の件に繋がったと考えると、何が後々に役立つか分からないもんですね。臥煙さんにとって、撫子がめっけものなのでは。

何でも知ってるおねーさんこと臥煙さん、何でも知ってしまうのも余接を作った際の呪いなのか。マイナスとも言い難い呪いな気がする。そもそも、死体人形を作ることで呪いを受けると知ってて作ったのかとか、5人にどういう経緯で呪いが分配されたのかとか色々謎です。

ちょっと推測させてもらうと、貝木は最後生きてたって話でしたが、実際は死んでたんじゃないかとも思ってしまいます。それも、撫子を神から下ろした時に。あの時、最後らへんで何者かに襲撃される描写があった記憶があるんですが、あれが洗人だったりして。時系列あれですが、花物語で神原の前に現れるので生きてんじゃん!と当時は思ったものですけども。今思うと、貝木が神原相手に走りで勝るって生身の肉体であり得るんすかね、と。今回捨て身で飛行機に乗っていた貝木ですが、やはりあの状態で生存したとも思えないんですよね。なんで、手折正弦の時のように死体人形みたいなものを利用したのではとか、そんなことを考えてしまいます。

おわりに

近々は、正当な怪異よりも自作の怪異みたいなのが多く出るようになってきました。どっちが良いとも言えませんが、個人的には怪異が何らかの影響を及ぼして、忍野が解説して〜という流れが好きだったので、うーん。とは言え、忍野は大分早期に居なくなってしまいましたが。

物語シリーズはまたひと段落ついてしまいましたが、臥煙遠江などまだまだ話を広げられそうな部分が残っている気がします。ただ、面白さの波長がずれてきつつあるのも事実なのでどうなるかなぁ。育物語なんてのもありかも?これだと怪異絡まなそうですが笑。あとは、専門家たちの学生時代も見てみたいですが、書く側のエネルギー消費量が大変そうなのでどうかなぁ…。

2021.12.21