今回は、悪魔のミカタ9巻です。
縹組を巡る問題の解決回でした。ハッピーエンドだとは思いますが、あまり感情移入できてないから、ふーんとしか思わんかったという。《悪魔の実》を手放した方がしあわせになれる的な終わりかたは含蓄があると思いました。
あらすじ
撫子によって囚われていた工房を助けるため、策を弄しコウとアトリは手薄になったビルに侵入する。しかし、時間をかけ過ぎた結果戻ってきた撫子と戦闘になってしまう。
駆け付けたイハナを始めとする舞原家によって事態は収束したかに見えたが、現れたランドールとコウとの決闘が開幕する。
感想
アトリが表紙になるのが納得の活躍でした。単に可愛いらしいだけでなく、しっかりコウの役に立とうと奮起し、自らの意思でコウを守ろうと八面六臂の立ち回りだったかなと思います。
それから、今回はほぼ巻き込まれる形のコウでしたが、やはりメインは縹撫子の話だったのかなと思いました。破天荒な妹に劣等感を感じつつ、家の為に自分を蔑ろにしながら家督を継いだのに、周囲からは美樹の方が良かったと言われ…。
それを助けたのが、会ったばかりのランドールで。ちょくちょく前巻からも出ていた訳ですが、撫子を認め愛を伝え続けて、遂には部長らカップルと共に最後で結婚式を挙げるという。
そんな感じで、誰1人失う事なく縹組も無くなることなく終わったのはやはりハッピーエンドなんだろうなぁ。と言うか工房の出るタイミングよく分からんよな…。
コウにとってはランドールの登場は単に災難だったろうけれど笑。でも結果的に、アトリの助けもあって、ランドールから所持していた《知恵の実》を回収できたと。この交錯があって、『代行者』≠『悪魔のミカタ』ということ(悪魔のアトリがまだ存在している事が常道ではないらしい)や、Itについて自分の願望に関する《知恵の実》?という情報も知れました。
そういや、ランドールが《グレイテストオリオン》を盗んだってことか…?
今回のbest words
今日からおまえは、堂島BOSSだ (p.226 コウ)
あとがき
海藤は何者なんでしょうねー。
悪魔のミカタって《知恵の実》コレクターの話になるの?