心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 感想

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない


おはようございます、心和です。

土日は積み本に取り掛かれるので良いですね!さて、今回は青春ブタ野郎シリーズ第10弾になります。表紙は、アイドルグループ「スイートバレット」のづかちゃんこと広川卯月さんです。あんまりこれまで、卯月のビジュアルって見たことなかったので最初はこの子誰?ってなりますね。2020年2月7日刊行なので、前巻から1年4ヶ月ぶりの発刊です。別にドラマCD付きの物も発売されており、もしかするとそれも今後レビューするかも?まぁ、語りたい事があればですが。

あらすじ

大学生になった咲太は、今まで通りスマホを持たないまま、それでいて友人も数人出来、平穏な大学生活を過ごしていた。勿論高校時代の友人たちもそれぞれの進路に進む中、卯月も咲太と同じ大学・学部に進学していた。いつもマイペースでおちゃらけ気味な卯月だったが、ある時から周りの空気を読むような雰囲気が見られるようになり、咲太は少しの違和感を感じる。果たしてこれは思春期症候群の影響なのか__

感想

今回から大学編!ということで、色々周囲の環境が変わってます。咲太と麻衣は公認の仲という事になっていますが、浮いているというよりかは寧ろ上手く馴染めているようです。妹の花楓は、朋絵と共にバイトをしていたり、咲太は双葉と同じ塾講師のアルバイトをしていたり、国見は消防士になるため努力していたり。にしても、卯月は花楓と仲が良いため、咲太を"お兄さん"と呼ぶんですが、アイドルにそう呼ばさしめる咲太超強い。前々から思ってたけど、ラノベに妹キャラって必須だなぁと。妹がいることによって、主人公が女キャラとの交友関係が広がるし、正当性が出ますし。現実だとどうなんでしょうねぇ、あまり兄弟で仲良いとかってあんまり聞かないんですが…。

内容については、まさに迷えるシンガーでした。少し生々しい話で、アイドルは世の中に五万といる(本当に五万いる訳ではない)中で、今まで武道館を目指すって言ってたけど本当にいけるのか。そんな迷いと、他人の気持ちを知りたいという想いが卯月にはあって。

ラストシーンで、霧島透子が出て来て卯月が空気を読めるようにした的な発言をします。今まで曖昧だった思春期症候群について、少しずつ分かっていくようになるんでしょうか。今回は、珍しく思春期症候群が解決しておしまいではなく、卯月が空気を読めるようになった上で、自分の選択をしていくという終わり方になっていますね。

1巻のバニーガール先輩でもそうですが、「空気」が一つのテーマになっているなと感じました。鴨志田さんは、画一化された雰囲気に否定的なんだろうなぁと思います。

さいごに

アニメでも思っていた4巻ののどかの話辺りから、少し退屈になって来たかなという今シリーズでしたが、今巻は何か楽しく読めたのかなという感じがしました。

次回は、前回出てきた赤城がメインの話となるようです。思春期症候群についても、徐々に明かされていくのか楽しみです。