心和のラノベ感想

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望 感想

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 2008.4

 

今回は、みーまー4巻です。

殺人事件、それも金持ちな一家の屋敷で起こるミステリーサークル的な出来事と伏見柚々がヒロインに昇格の回でした。この作品こういう路線なのかな。

毎度言い飽きても来たけれど、やはり面白さ不足を感じます。

あらすじ

まーちゃんといつも通りバカップルを演じていたある日。ひょんな事からまーちゃんがみーくんを描こうとして理性が崩壊した。僕は、まーちゃんを取り戻す為の何らかの手掛かりを求めて実家へと向かう。

実家に程近い場所に住む伏見柚々をパーティに加え訪れた元実家には、大江家が暮らしていた。大江景子から歓待を受けたみーくんは晩餐のみならず宿泊まですることになるが、それが密室連続殺人の始まりなど知る由もなく…。

感想

伏見さんがめちゃくちゃヒロインしてました。前回までは、声に自信がなく手帳でしか会話の出来ない、同じ部活の巨乳ちゃんとしてしか認識していなかったのですが、今回は吊り橋効果なのか、怯える伏見さんがずっとみーくんの側にいようとするようなシーンが多々ありました。

うーん、まーちゃんが壊れた結果、伏見さんがいなければ甘い描写皆無になってたもんな…。あとで絶対にまーちゃんには知られてはいけないけれど。

事件の方は今回も殺人事件となりました。古式床しい密室連続殺人といった風なんですが、実際はみーくんの元実家なんだよな笑。もう少しみーくんは感じる所があっても良いのではと思う。

景子さんが8年前の事件に興味があった事で、この場所に住み、当人を歓待する訳ですが、景子さんが真っ先に被害者となった事で、みーくん達へのもてなしがパタっと止むのが面白い。

ただ、文章からだけだと何で家が密室状態になっているかが分かりづらかったです。最初から鉄格子が何故か嵌められてとかそういう描写はあったけれど。死体に近づけずに検分出来ないってのもよく分からん。

推理する以前の話だし、そもそも感情が腐ってる主人公が語り部やってるのが悪いんだろうなぁ…(今更)。こうしたらこうするだろうみたいな型が全然ないから、物語に没入出来ない。

まぁ、大江家が他所の人間と全くコンタクトを取らないとか、電話すら置いてないとかかなり極端な事例でもあって、申し訳程度にみーくんの携帯電話も水没させられていたっぽいけど、色々と無理があるよな…。

大江家の使用人との関係とか、子供達を学校に通わせないとか前衛的な教育方針もあったようですし。密室でありながら、子ども達にとっての世界はここが全てか。

昼寝していて家族に海外旅行に置いてけぼりにされる伏見さんって…。

今回のbest words

一緒にいて、お前が、いないとやだ、お前じゃないと、やだ…… (p.210 伏見柚々)

あとがき

シリーズ初の次回に続くとなりました。

何がまーちゃんの理性を取り戻すきっかけになるか。昔の写真とか?