今回は、みーまー3巻です。
またまた殺人事件。にもうとも登場。
まだ面白いとは言い難いけど…。サブタイは電撃文庫作品の捩りですねー。
あらすじ
動物が殺傷される事件が頻発していた。そして、それは美化委員長・宗田義人という被害者が出る殺人事件へと発展していく。みーくんは、現場付近で死んだと思われていた妹の姿を発見し…。
部活に入らないといけないという校則から、みーくんはアマチュア無線部に所属している。他の部員は伏見柚々のみ。しかし、そんな状況を嫉妬深いまーちゃんが許す筈もなく。
感想
何が良くないのかなーと考えてたんですけども、まずは主人公の語り部としての相性が悪い。こういう捻った口語口調が好きな人もいるんでしょうが、個人的には回りくどくてただ読みづらいだけなんだよなーと。
そして、キャラクターの印象の薄さです。無理にキャラ付けしてる感が凄い。まぁ、今回は殺人事件があったとは言っても、それは物語においては些事で、みーくんの死んだと思われていた妹が出て来る所+その妹とまーちゃんの邂逅がメインだった節はあるけれど。それでもなぁ…。
前半は、まーちゃんの異常さが垣間見れたので、少し良かったです。何年も前のチョコレートをバレンタインで渡すとか、ダイエットの為に文字通りナイフで身を削ろうとしたり、そういうサイコパスな言動は見てる分には楽しいので。
まーちゃんに告白しようと目論む稲沢というキャラも出て来ましたが、まーちゃんはみーくん以外眼中にないからなぁ。
殺人事件の方は、美化委員で同じだった枇杷島さんが犯人だったらしい。二番目彼女みたいな痴情の縺れが動機っぽい。犬猫なんかを殺していたのは予行演習というありきたりなものでした。
それに、関係しているようで関係していない形で現れたのが、みーくんの妹。自ら山に入って行方不明となっていた妹。母方の祖父の家にいたようで、元々みーくんの兄の虐待によって態と家出していたらしい。
みーくんの兄は読書の虫という話だったのに、裏ではそんなことが…。勿論みーくんはそれに気付いていなかったと。本当、この一家どうしようもないぜ。
みーくんの妹の目的は、8年前の監禁事件の調査であり、亡くなった母の仇を取りにまーちゃんを襲うという事態に発展しました。最終的に妹は生きているのだろうか…。
因みに、まーちゃんを騙している現状では、みーくんに妹がいる事実は隠蔽しなくてはいけないという事情があるので、これまたややこしい笑。みーくんにとっては板挟みの状況ですね。
今回のbest words
あにーちゃんは変態蟻になった (p.137 妹)
あとがき
人って簡単に殺せちゃうんだなぁとおもいました。枇杷島さんよくぞ連続殺人したなと。