心和のラノベ感想

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零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 感想

零崎人識の人間関係2 2014.10

 

今回は、戯言シリーズ5巻です。

サブタイは伊織ちゃんで、確かにそういう描写もありましたが、どっちかと言うと萌太くんと崩子ちゃん周りの事が多かった気がします。闇口衆の隠れ家に向かう話だったので。

あらすじ

人識と伊織は入院中の哀川潤に奇襲をかけるものの、赤子の手を捻るが如く一蹴されてしまう。そこで、哀川潤が2人に依頼したのは同じく入院中の闇口崩子の誘拐だった。曰く、生前の石凪萌太との約束を果たす為、兄弟の故郷である島へと向かうらしく。

ヘリコから上陸した一行は、それぞれ闇口濡衣、石凪砥石の案内によって、結晶皇帝(クリスタルカイザー)こと生涯無敗の男、六何我樹丸の元へ通される。そして、哀川潤、無桐伊織の貞操を賭けた大厄ゲームが始まる。

感想

まさかここで、例の一里塚木の実の空間製作で、いーたん+崩子ちゃん、哀川潤+萌太くんに分かられた際の、哀川さん側の会話が聞けるとは。一応そこで、萌太くんは自分が亡くなった後に崩子ちゃんが困らないよう、故郷と折り合いをつける旨を請負人に頼んでいたらしい。

となると、今回の話は美少年による美談だよなぁ。萌太くんが崩子ちゃんにとって如何に大きな存在であり、優しかったかが分かる。だから、萌太くんのデスサイスを持って帰ってくるというのは建前だったんだろうけど、結果的にはこれも叶ってるという。

肝心の崩子ちゃんと闇口衆との関係も、当初は家出したこともあって蔑視すらもない無視だったものの、母である濡衣からも、父である我樹丸からも最終的には名前も呼ばれ、少しは改善したのかなぁというところ。

そして、大厄ゲームですが、これは兎チームと狐チームに分かれて、兎チームが六十世紀杉という木の下のフラッグを取れば勝利で、狐チームはそれを阻めば勝利というもの。加えて、騎馬戦みたいに大将1人の帯には印が入っていて、これを狐チームが奪っても勝利みたいなルール。

兎チームが哀川潤、人識、伊織、崩子。狐チームが我樹丸、濡衣、砥石が参加。途中の誰か1人が嘘をついていますというなぞなぞで、人識が大役だったのは分かっていましたが、相手からしてみれば意外だっただろうな。

結果としては、ほぼ兎チームの作戦勝ちという気もしましたが、引き分けで終了。哀川さんが降参したので負けかと思いましたが…。まぁどっちの体面も落とす事なく良い落とし所かな。哀川さんの方は負けを恐れてないけれど。

元々満身創痍の哀川さんだったものの、崩子ちゃんの誘拐でいーたんが真心を送り込んでいたので、哀川さんがもうボロボロになってたんですよね笑。まぁこれこそ自業自得のマッチポンプである訳ですが。

それから、気になる所は人識ですね。絵本さんの分析通り、人識は零崎であって零崎ではなく一般人寄りなのを無茶しているだけなのか。ただ、伊織の為に力以上に動けるのが強さの秘訣なのか。ツンデレなのも好き。最後何で伊織から離れて1人先に逃げて(?)しまったのか。

そして、伊織は伊織で人識には殺人衝動の事を聞かれても大丈夫と言っていたものの、やはり内には溜まっていたようで。伊織こそ零崎の殺人鬼らしいのかも知れません。プロのプレイヤーの濡衣さえも追い込む気魄は、劣化素人である筈もなく。

人識の為に力を発揮する伊織と、伊織の為に力を発揮する人識。素晴らしい関係に見えるのですが…。

今回のbest words

……最近は色々とバリエーションも増えてるみたいですよ (p.266 闇口濡衣)

ケータイ小説のこと。崩子ちゃんと同じ事言ってるのはやはり親子か。

あとがき

テニミュってテニスの王子様のミュージカルのことか!笑 漫画好きな哀川さんだけど、ブログまでやってたのは面白い。