心和のラノベ感想

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ゴールデンタイム4 裏腹なるdon't look back 感想

ゴールデンタイム4 2012.3

 

今回は、ゴールデンタイム4巻です。

リンダがヒロインとしてウォーミングアップを始め出しつつも、やっぱり香子ルート驀地の回でした。

あらすじ

一時的に万里の体を支配したもう一つの人格は、リンダへの愛に溢れていた。何とか自我を取り戻した万里であったが、自宅で転んだ際に唇を強打、熱にも魘されることに。NANA先輩やリンダの介抱、香子らの看病によって一命を取り留める。

夏に香子を海に連れて行きたい万里は、周囲からの助言からバイトを意識する。しかし、香子に相談すると、会う時間が減ると一刀両断。それでもお金を得るべく万里は、NANA先輩の伝手で、柳澤を巻き込み危うげなバイトに参加することに。

感想

本文でも触れられていましたが、10年近く柳澤を追いかけて来た香子が、何でパッとしない万里にスパッと切り替えられた?というのが、やはり個人的にモヤモヤする。高嶺の花子さんと付き合うのがラノベと言えばラノベなのだけれど。

それと、香子って言うほど残念系では無い気もする。束縛癖とかメールすぐ返さないと…みたいなのは、お嬢様で美少女という要素を加味すると、個人的にはマイナスよりもプラスだし。会う時間が減るからバイト駄目って可愛くないですか? 男のプライドは別として。実は結構暇そうなのも良い。

そんな中で、今回はようやくリンダが万里の恋模様に本格参入し、三角関係の様相を呈するという、恋愛物では面白い展開になってきました。なんだけど、その流れは4巻で終結したようにも見える。

万里とリンダが写った昔の写真を見掛けてしまったことに加え、隠れてバイトした挙句に勢いに任せてリンダとイチャついたのは、完璧に万里の落ち度ではあったけれども、その出来事を経て、香子一本を決意したようで。

ただ、制御出来ない武藤遊戯スタイルの万里のもう1人の人格は、それで納得したのかは分からないですねー。いつ入れ替わるかも予測出来ないし。

にしても、万里とリンダの恋愛模様は切なかったです。当時の2人はかなりの仲良しだったものの、それは男女の仲抜きでのもの。それがふとした時に、リンダが女友達と万里との関係性を話していて、好きではないと言っていたのを万里が聞いてしまって、それがきっかけで仲違いをして。

ここでのポイントは、万里もリンダへの恋心に気付いたのがこのタイミングだったことなんですよね。それが、ふと耳に入った言葉で一気に瓦解してしまう。で、読んでいくとリンダは反対の事を言っていたと分かる。

思春期なら特に恥ずかしさから素直に言えないことがあり、逆に受け手は真っ正直にそれを事実だと捉えてしまう。何か歯車が一つでも噛み合っていれば、この2人は上手くいってたんだろうなーと容易に想像出来てしまうのが辛い。

あと、リンダは万里と呼ぶ時は昔の万里で、フルネームで呼ぶ時は今の万里を指してるっぽい? 意識してるのか無意識なのか。呼び方と言えば、今回で万里と香子も下の名前呼びになりました。もう邪魔する者はいない…?

今回の騒動ですが、要は過去のリンダとの関係を香子に説明せずに後回しにしてしまったのが、要因としては大きかったと思います。全ての秘密を開陳する必要は無いにせよ、女関係は後々の火種になるので、早めに共有すべきなのかなーと。

万里達が参加したバイトは何らかのパーティの給仕っぽかったですが、衣装が中々攻めてました。日給いくらなんでしょう…?

今回のbest words

んもー、めーっちゃ。すっげーよ。T、T、T、TOKYOー!S、S、S、SHIBUYA、KUー!って感じ。オサレ汁じわーっと出ちゃうほどオサレだよ (p.135 千波)

あとがき

レズビアンエステの罠とは。

乳液大好き竹宮さん。