今回は、ゴールデンタイム8巻です。
シリーズ最終巻。暗い展開のまま進んでバッドエンドか…と思ったものの、最後はちゃんと着地はしました。表紙の香子が儚げ過ぎだし。結末が腑に落ちるかと言えば微妙でしたが…。
あらすじ
呆気なく香子に振られてしまった万里。NANA先輩に励まされ復活するも、友達として接する香子に意気消沈。
おまけんでは、別れたとは言え何とか香子の居場所を確保する万里。そこで、済し崩し的にリンダと万里の関係をしった柳澤は万里を避けるように。
感想
気付いたら万里の人格は大学入学前のものになっていて、それでも香子の事は覚えていたから最後は結ばれましたーみたいなオチ。うーん、何か万里の不安定さと好きになれなさのせいで微妙だったなぁ…。
香子が身を引いた理由は、万里のもう一つの人格の問題があったからであり、現にスッとそっちの人格に切り替わってしまってびっくりしました。最後はリンダのイエスを聞いて、鳴りを潜めたのだろうか。
終始重いムードで、メンバーもぐちゃぐちゃになってしまいそうになりつつも、二次元くんが繋ぎ止めてくれてました。やなっさんも、連の人に掛け合ったことでおまけんの学祭も上手くいった様子でした。
結果として、万里と香子の物語は上手くいったということで良いんでしょうけど、やなっさん、千波、リンダの辺りは謎のままで、そこはモヤモヤしますね…。
今回のbest words
今夜だけだからな。スペシャルなしるこバージョン (p.76 NANA先輩)
あとがき
万里とNANA先輩のやり取りだけは面白かったです。あとは諸々雑で中途半端で何とも言えない…。
記憶喪失の設定が重すぎたし、主人公を好きになれないし、阿波踊りが中途半端だし、大学要素を活かしきれてないし、主要メンバーの掘り下げが雑だし、ギャグ要素が足りないしってとこかなー。そもそも、柳澤の為に大学入ったのに、すぐ万里に懐くお嬢様キャラというのが気に食わなかったよね…。