心和のラノベ感想

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十三番目のアリス3 感想

十三番目のアリス3 2007.4

 

今回は、十三番目のアリス3巻です。

ブコメ3編、その他1編の短編集。1つ目と2つ目が読み易くて面白かったです。この作品って、アリスが主人公で女キャラが優勢なんだよなぁ。

感想

〜女子寮の眠り姫〜

桐山誠人と宮田怜奈の馴れ初め的な話。誠人が高等部風紀委員長・皇城瑠璃から、怜奈の遅刻を無くさせる命令を受けた事が始まり。

そこから、勉強の手助けをしていったりとやり取りが面白かったのに加えて、誠人が両親の死を乗り越えて医者を目指し、特待生で学校に通っているという事情も判明しました。

にしても、怜奈の部屋は汚部屋だったか…、そしてズボラでオタク。アフリカに帰れよ裸族は笑います。勉強でも何でもやればできる子なんですけどね。怜奈にとっての生きる希望が誠人になったって感じ。

アッシマーもズコックもガンダムのキャラか。それと、怜奈が本のオススメで『乃木坂春香の秘密』を誠人に推すシーンも良きでした。"平凡な男子学生が、ひょんなことから学園アイドルの秘密特殊な趣味を知ってしまい、それがきっかけになって仲良くなっていく、という傑作ラブコメディだ"とのこと。

〜どきどき温泉パニック〜

アリス、三月、怜奈、誠人、暝というメンバーで温泉に行く話。女性陣が男風呂を覗きに行くという発想の逆転が斬新でした。3人で肩車し合うという発想が怜奈らしくて良い。トリプルビューティーエンジェルて笑。まぁこの作品、男性陣は受け身が多いからね…笑。

あとは、後輩の瞑に発育を抜かれて動揺するアリスも良かったです。ちょい百合っぽいシーンも堪能出来ます。

あと、悠里とたまたま出会ってしまうシーンですが、大食いの写真から身バレする流れは完璧でした笑。ダイエットでサウナに来てたようです。

迂遠な比喩で罵倒とは。

〜十二番目のリリス

体の弱いリリスが父の拾い子イリスとの出会いから、十二番目のリリスになるまでの話。今回の短編集の中では群を抜いて暗めな展開でした。

イリスと親友となり、真実を告げないままリリスへとイリスの心臓は移植され、リリスは健康体になる訳ですが、LTスフィアだけでどうにかならなかったってことなのかねぇ。この手術でリリスは戦闘能力を手に入れ、一方でイリスも貴重な素体として残されキリングドールになったということか。

四番目の合成獣・馮如狼(ヒョウ・ルウラン)という電撃使い等も出て来ましたが、色々と曖昧な部分が多かったです。加賀見も重要なキャラな筈ですが出て来たり出て来なかったりで、分からず仕舞い。

〜純情♡ボーイ・ミーツ・ガール〜

アリスが作る料理を待つ間、三月とラミアが2人の進展だったりを会話する話。今だとコンプライアンス的に、お酒を飲ませて…みたいなのはNGになってそう。甘えるアリスは普段とのギャップがあります。

確かに、三月の方がヒロインっぽいですねー。戦うのはアリスだし。三月はエロに頓着してるのかしてないのか微妙なラインだなぁ。

今回のbest words

 ひゃ……?せ、先輩……?こんなところで、駄目ですよそんな……ぁん (p.112 瞑)

あとがき

やっぱり戦闘なしでラブコメしてるだけの方が面白いですね笑。迚も修行中だとは思えない。