心和のラノベ感想

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十三番目のアリス2 感想

十三番目のアリス2 2006.12

 

今回は、十三番目のアリス2巻です。

ぽっちゃり系戦闘ロボメイド十番目の悠里の登場と、完全無欠なリリスに闘志を燃やすアリスと水着回(学校の)でした。2巻にしてこの作品好きだなー。

あらすじ

アリス達のクラスに転校して来たリリス・グラムは、三月へのアプローチを執拗に行う。純粋で裏を全く読み取らない三月は、親切心でリリスが学校に早く慣れるよう付き添う時間が増えていく。

そして、2人を尾行するアリスは、2人がキスしているシーンを目撃してしまい…。そんな中、アリスに迫る十番目の殺戮人形の影が。

感想

今回の話は、何でも完璧なリリスに三月が取られてしまい自暴自棄になるアリス、悠里との戦闘がメインでした。因みに、前者は鈍感過ぎる三月がほぼぼぼ悪い…。

ちょっとこの作品の悪い部分に触れておくと、バトルシーンの必要性が分かりづらい点が挙げられると思います。前回も、何でキリングドール同士で戦うのか曖昧だと書いたのですが、それが今回も明かされなかったです。倒してLTスフィアを抜き取る事で、更なる研究に役立つとか? そもそもキリングドールの開発の由来とかも謎ですし。

しかも、キリングドールは死に瀕した人間の蘇生の為に作られるのかと思っていたら、今回はロボットにLTスフィアを埋め込んだ悠里が登場。ちょっとその辺りはよく分からない。

それで、アリスの戦闘シーンも劣勢から気合いで何とか勝ってるみたいな感じなので、どうにも盛り上がりに欠けるというか。というか、アリスは降りかかった火の粉を払ってるだけですしね。果たし状あったんだからもう少し準備せい。

でも、各キャラクターの魅力ややり取りは相変わらず面白い。こう考えると、次回作の俺妹がバッサリ戦闘を止めてラブコメに専念した結果売れたのは必然な気もする笑。加えて、傲慢な主人公ってのも継承してるのかも?

悠里を今回出したのも、戦闘シーンを入れる為という意味合いが強そう。リリスだけでも1巻保った筈ですけどね。ただ、悠里とアレクのやり取りは良かったです。今ではコンプライアンス的にどうなんだってくらいの罵詈雑言が飛び交ってました笑。ピザ子って笑。悠里はMなのか…?

そう言えばこの作品、色んな性癖を出してくるのも特徴的だなーと思います。レズっぽかったり、親娘の睦合いだったり、大食い女子だったり、老人口調の少年等々。でも、最近よく食べる女キャラ可愛いなーと思ったりもしてます。

でも、今作で1番好きなキャラは怜奈かなー。ハイプロポーションを持ちながら残念な言動の多い所とか。自分の等身大フィギュアを渡そうとしたり、落ち込む三月に、ジャンプして乳の揺れで励ましたり笑。

今回、アリスの弱点が泳げないと判明しました。料理下手とかと並んで定番所ですね。泳ぎの練習をするまでがテンプレですが、現実には滅多にない展開よね…。一方のリリスは泳ぎが得意ではありましたが、アリスの対抗心により克服に至ったようで良かったです。因みに、リリスは怜奈以上の体付きに加えて、ピアノも一級品。まじで欠点が見つからず。

また、情けないながらもアリスは三月を離す事が出来ないんだなーと。リリスが三月にアプローチし続けた理由は明かされてないけど、鞘当てとしては完璧な動きでした。

一回目の悠里との戦闘で、普通にラミアが悠里に車で突っ込んだのは笑いました。

今回のbest words

黙って喰っとれメガデブゴン、川に沈めるぞ……! (p.95 アレク)

あとがき

伏見さんの書くあとがきは中々良いです。いや、高橋弥七郎さんのあとがきが酷過ぎただけな気もするが…。あとがきは我を出しつつ、その巻の話を書くに当たっての苦労話や次回の予告等があると良いのかなと。

次回が短編集らしいですが、えー4巻しか刊行されてないのにこのタイミングで?!