心和のラノベ感想

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キノの旅ⅩⅩⅠ 感想

キノの旅ⅩⅩⅠ-the Beautiful World- 2017.10

 

今回は、キノの旅21巻です。

あとがきは巻末と口絵のカラーなあとがきと2つ。電撃文庫でカラーページ6枚は初めて見た気がする。内容は、2回目のアニメ化とクランチロールエクスポ2017について。

感想

〜巨人の国〜

口絵①。宗教的な理由からビルが巨人像な国。中から外は見えるようで意外とハイテク。例によって、見慣れた国民には凄さが薄れてるパターン。

〜有名になれる国〜

自分でラジオを流せる国。これは完璧にyoutuber意識で出来た話だな笑。迷惑系を一刀両断。そして、誹謗中傷の辺りも落とし込んでました。

〜美男美女の国〜

タイトル通り。2つの美的感覚の違う国での人の往来により平均的な顔つきの人が増えていったとのこと。そして、シズはその国での美的感覚に合わず移住失敗。中身が大事。

〜Nの国〜

3ヶ月の越冬滞在の代わりに義務教育を受けることになる話。しかし、その国の義務教育の形は、画一的な寄せ集めの授業ではなく、好きな時間に遠隔で受けられる形であった。同世代の交流もネットワークでスイスイと。理に適ってるし逞しいけれど、古いやり方が全て悪という訳でもない気がする。

この話はN高等学校から?

〜読書が許されない国〜

読者が好きな国王が国民に読書を推奨したものの反発される。そこで、逆に禁止したところ人が読書を好きになったという。禁止と言っても罰則は読破ページ数ランキングの発表と、感想の掲載とも取れるもの。逆転の発想。

〜満員電車が走っている国〜

これは笑えました。座席数以上の人を鉄道に乗せてはいけない法律があるにも関わらず、一部満員電車が走っている国。

それは、とある旅人がキツくて苦しかった事として挙げた事で、囚人への罰としてスーツを着させ、満員電車に乗せるという。日本人のサラリーマンの皆さん、今日もお疲れ生です。

〜消えた国〜

ルッカ上等兵による日記で進む形式。キノ達も乗せた本土から西領土への偵察船での出来事で、本土でのあれやこれが独裁によるものだったと気付かされていく、みたいな話でした。少し大袈裟に書き過ぎやね。

〜完璧な国〜

新人類誕生の日に立ち会う話。新人類とは、AIによって教育された子供達のお披露目。その成果は…? オチは注意書きの文字が小さいことで、エルメスにしか読めないというかそんな特技持ってたんかい。

〜鍵の国〜

前の話で名前が上がった国が早速登場。国民達が訳も分からず首から鍵を掛けて、1日1回石版に鍵を差し込み捻っているという。この行為の理由は当人達は理解していないものの、実は誰か1人でもこの行動をしなくなった瞬間、世界を滅ぼす核弾頭が発射されるという。

そんな制御装置としての役割は、石版に小さく書かれており、エルメスだけが読み取ったと。確かにこれは国民達が知らない方が良いのかも?

〜女の国〜

女性社会であり、男は様々な面で女より冷遇されている国。師匠に戦闘を教わる女のレジーと、愛人?のアルトの話だけれど、レジーこそキノの師匠のような感じがあるなぁ。

2人で旅に出て、奴隷のような扱いでないアルトは外の商人に唆された挙句に死亡?そして、レジーは黄色い車でそのまま旅へ。レジーの強さ、車、商人の奴隷を逃すような所が師匠本人っぽい。

〜毎日死ぬ国〜

晩に自分の写真を撮って翌朝に供養する国。寝て覚めた時に生まれ変わるからと。信じるか信じないかはあなた次第って話だけど、確かに証明は出来ない笑。でも、毎日大事に生きようって気にはなるかも。

今回のbest words

ま、石材関所ってことさ (p.143 エルメス)

あとがき

見える真実は、フォトが家に帰りたがらない患者に、亡くなった妻の心霊写真+家の写真で問題解決する話。少し心温まる。

また次のブックで、ミートアゲインしましょう。