今回は、ブギーポップ20巻です。
またまた谷口正樹と織機綺の話でしたが、中々パッとしない感じでした。いつも通りカミールのディシプリンということで、救いは無さそうでしたが、でも可能性は残った形か。
あらすじ
ラークスペーアこと飛燕玲次は、綺を自身のサークル〈アンチタイプ〉に勧誘する。一方、正樹はレディバードこと七星那魅から〈カウンターズ〉への勧誘を受けていた。
2つのサークルの狙いは、合成人間でありながら能力のない綺だという。刺激薬を受け入れられる体質、それを巡って戦闘が激化する。
感想
とりあえず綺を巡って2つのサークルが奪い合いをする話なんだけど、結局綺はやっぱりそんなに重要じゃなかったという。でも、可能性は0ではないから再び統和機構に所属する事になった的な。
最近は、統和機構は悪ではなくて本当に人類の未来の為に活動しているんだなーと思う事が多く、そしてそれは自動的なブギーポップと相反しない。逆に、今回登場したラークスペーアは、ブギーポップの重要性を考えた上で、統和機構のやり方に乱逆したと言える。
オルタナティヴ・エゴという言葉については、自分から乖離した傲慢さや欲望といった意味で、いつの間にか自分の行動指針が変容するのを窘めているのかなと。ブレないことも大事だけれど、反芻すべきというところですかね。そして、独り善がりになっていないか、説明が破綻していないかどうか。
あとは、マキシム・Gのほかに対となる妹?ミニマムが出てきたり、クワガタことスタッグビートルが正樹の仲間になったりしてたり、綺の元にメロー・イエローが来たりしてました。焼そば好きは変わらず。
今回のbest words
わかったよ。じゃあ僕が激辛カレーを食べよう (p.61 正樹)
あとがき
ローカストのにおいを媒介にする能力は見えない分強そう。
筆者あとがきは、乱逆や反抗心について。自由への憧れもあるかも知れませんが、自分の意思を持って、自分は自分と思うのが良いのかも。