心和のラノベ感想

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ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス 感想

ブギーポップバウンディング ロスト・メビウス 2005.4

 

今回は、ブギーポップ13巻です。

メビウスの輪(帯)というのは、文学的には永遠とか無限を意味するらしい。そこから派生してループもの何かの譬喩に使用されるとのことで、今回は神隠し含め時間が歪んだような異空間が絡む話でした。

あらすじ

料理の専門学校に通う織機綺と、クラスメイトの蒼衣秋良。蒼衣は相手の傷を治す"コールド・メディシン"という能力を持ち、来生真希子を殺したとされるブギーポップへの復讐心を燃やしていた。

学校の用事で蒼衣と共に山へ向かった織機は、乗っていたバスが爆発に巻き込まれ、辛うじて山へと避難したものの、そこから抜け出せない状況に気付く。爆破の直前に1人の乗客が窓外へと捨てられたものから生じた体表が煉瓦の如く赤い(後にブリックと名付ける)少年を携え、謎の竜巻や爆発物のある山から脱出を図る。

感想

まずは、雨宮美津子ことリミットというキャラが出てきますが、誤植かと思いきや、リセット(世津子)の双子の姉で、統和機構でも上の地位にいるらしい。能力は、リセットが攻撃寄りなら、リミットは防御寄りのもので、周囲の空気によってあらゆるものを弾くとのこと。

それから、話は異空間と化した山で遭難する織機と蒼衣という組み合わせだけど、普通の作品なら織機+正樹にするよなーと笑。超常現象っぽいテイストでしたが、ブリックを始めやはりいつも通り読者の想像の範疇を容易に超えてくる…。

爆破したバスには、2人の他に運転者ともう2人いた訳ですが、終わってみれば全員が意味を持ってたんだなぁ。運転手は即死みたいなもんだけど、怨念?が竜巻となって彷徨っていたのを最終的にブギーポップが葬る。

乗客の1人は、話題に上がっているメビウス?で、爆発物の製造を得意としていたらしく、こちらも死亡か。昔にあった神隠しの時に生じた存在で、ブリックを保有していたということだけど、うーん謎多き。

最後の1人は、胡散臭いミステリーハンターかと思いきや、統和機構のイディオティックという人物。こいつが1番よく分かんないけど笑、過去から時を渡ってきた存在?で、凪の親戚に当たるらしい。凪の母が今後キーになるのか。

ブリックに関してもよく分からないのが正直なところですが、軽く統和機構に離反行為をしたリミットが最後は手にしていて、それが今後どう左右(作用)するのかというところ。

そんな訳で、混迷を極めておりますが笑、蒼衣が男前に頑張ってサバイバルから脱出出来たので良かったということで。正樹もしっかり織機の手を握っていたので大丈夫でしょう。

にしても、ちょくちょく水乃星透子の名前出てくるよな…。

今回のbest words

──大丈夫、大丈夫だから、正樹…… (p.215 織機)

あとがき

スプーキーEの幻影が出てきたのは流石。

筆者あとがきは迷うということについて。迷わないのがベストかも知れないけど、その境地にいくには沢山悩み迷っているのでは、みたいな。迷った時には大体の道は決まってしまっているだとか。