心和のラノベ感想

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ヴァルプルギスの後悔 Fire.3 感想

ヴァルプルギスの後悔 Fire.3 2010.8

 

今回は、ヴァルプルギスの後悔3巻です。

魔女という存在がいかに異質で超常的なのかが分かる展開。凪というかヴァルプルギスが一矢を報いた感じでした。そして、何と言ってもこのタイミングで冥王と獣のダンスの世界観が絡んでくるなんて…。

あらすじ

健太郎は、イディオティックによってジィドから逃れ、ラウンダバウトと合流。凪の元へと急ぐが運命に弾かれるが如く、会う事能わず。その直前、ロボット将軍ことマキシム・ゴーリキーの〈ジェントル・ジャイアント〉は、凪、ビート、朝子の3人を襲っていた。

凪の容体を確認する為に、統和機構の研究施設に赴く3人は、フェイ・リスキィに出会う。そこで、リスキィは奇蹟使いとしての能力を目覚めさせる。一方、凪の事で必死で正樹を忘れかけていた事に気付き呆然とする綺。そして、凪はアルケスティスを呼び寄せ、反撃の一手を打つ。

感想

色々な事が起きてるんだけど、色々過ぎて整理がつかないって感じ…笑。とにかく魔女は運命を捻じ曲げる程の力を有していて、時間軸さえも超越していたと。

で、ヴァルプルギスが時を越えて、鏡子の体に憑いていた時に戻ったから凪の杭が無くなったんだけれど、何か次は暦で出来た?杭を自分に刺してた⁉︎ うーん、これは逆にアルケスティスが表出するのを封じたという事になるのか?

そんな訳で、とりあえずは今回で立場が逆転したという事になりましたが、次回どう繋がるのかは全然予想出来ません…。途中で釘斗博士が魔女を操る的な事を言ってた展開になるのか。

リスキィと奇蹟使いという言葉が出てきた瞬間にピーンと来たのは、読者としても嬉しかったです。リスキィ兄妹の祖先?というか、あの話独立してたんじゃないんかい。魔女がいて、MPLSが生じる的な話も世界観的には重要な気はしますね。

正樹は可哀想過ぎるよなぁ。綺も暴走してる感じがあるし、丸く収まって欲しいところではありますが。凪の存在が厄介というか。単純ではない。

その凪も、どこからヴァルプルギスの意思でどこまでが凪の行動なのか分かりづらかったです。あの、朝子を氷海に突き落としたのは、ヴァルプの方なのか。まじでビート君激おこでしたもん笑。そりゃ飼い猫に手を噛まれるみたいなもんだしな…。

統和機構の面々のネーミングセンスが良過ぎる。

今回のbest words

おまえたちも、凪の敵ね!ゆ、許さないから! (p.136 綺)

あとがき

中々掴み所のない展開になってきました。生易しく凪の過去をやる訳でもなし。

筆者あとがきは、ちょっと創作に纏わる話でした。小説を書いていると、キャラクターが自ずから動いてくれたりするもんなんかなー。人間も意外といいかげんに面白さを求めて意思決定をしていたりする?