心和のラノベ感想

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ヴァルプルギスの後悔 Fire.1 感想

ヴァルプルギスの後悔 Fire.1 2008.8

 

今回は、ヴァルプルギスの後悔1巻です。

霧間凪が主役のシリーズが開幕。と言っても、凪の意外な一面が…とかではなくてブギーポップの世界観はそのままで、対の存在である魔女との戦闘が描かれていくようです。

ブギーポップとか、フォルテッシモとかに比べちゃうとインパクトは薄くなってしまう気もしますが、MPLSでもない凪の強さが見れると良いなと思います。"後悔"というのが気になる所です。

あらすじ

村津隆は17歳で、金持ちの息子だが、学校には通っていない。小遣い稼ぎで原液の取引をダイアモンズのメンバーとしていたが、凪によって足場を失ってしまう。そこを有賀宗俊(ドーバーマン)に助けられる。

れき、こと冥加暦は隆の近所に住んでいた達観したような娘だった。飛行機事故での行方不明者の1人であり、現在はアルケスティスがその身に宿っていた。そのアルケーに合流するダイアモンズの残党パール、モンズ、ジィド。

リキ・ティキ・タビは魔女戦争を阻止しようとしていた。凪の元に現れたリキ・ティキであったが、反射の能力を超える出力に敗北し、織機綺に能力を残して消滅する。

感想

まだ1巻ということで、分からない部分も多かったですが、炎の魔女こと霧間凪と氷の魔女?アルケスティスの相剋の話がメインとなりそうです。因みに、ヴァルプルギスというのも凪のことらしい。

舞台は正にビートのディシプリンの裏側といった感じで、例のフォルテッシモが船上でビートを追い詰めたシーンが別視点で再登場したりしてました。

なので、パール達の動きも少し補足的な形で明らかにはなっていましたが、何故アルケスティスに合流したのか、隠れ処が分かったのかはよく分からなかったです。刻印とか昔のよしみとは言ってましたが…。

ラウンダバウトは、例の舟の一件では健太郎と凪に助けられる訳ですが、凪と克己の上司の朱巳は交流があったから、何か良い関係になるんだなぁ。釘斗博士の治療で一命を取り留めるということで、この男がまたスリム・シェイプを見ていた医者でもあり。

また、霧間凪の両親は複雑な感じですが、その人達が今後どう物語に絡んでくるのかも注目かなと思います。

今回のbest words

小さいことにくよくよするな、とかよく言うわよね──でも、あれって変だと思わない? (p.81 冥加暦)

あとがき

ドーバーマンも何人かのチーム?凪のターザンで敗北してましたが笑。

筆者あとがきは、正誤の話で人は自分が正しいと思ってるが、他人もそう思ってるからぶつかるみたいな。正しいことだけだと息苦しいだろうし、適度な悪も必要?完全に効率的にはいかないようで、にんげんだもの