今回は、ビートのディシプリン3巻です。
またしても新手の統和機構からの刺客に加えて、再びのフォルテッシモまで相手にするという安定のビートの試練、そして安心の凪の強さでした。ダイアモンズの再編成、そして統和機構の中枢、カーメンの謎はまだまだ深まるばかり…。
あらすじ
オキシジェンからの任務によって、ダイアモンズ壊滅に動くフォルテッシモ。辛くも逃げ切ったパールは、会長の喋る犬と共に息を潜める。
ビートに迫り来るは、失敗作とされるモータル・ジムの"アースバウンド"。目にダメージを負う一方で、ビートに会うことがないまま戦闘に巻き込まれた朝子は、凪の助けによって生き延びる。
フォルテッシモはジムを手駒として、ダイアモンズの機密があるという船を襲撃。乗っていたビートとラウンダバウト、ジィドの3人であったが、ジィドの裏切りによりビート達は船に取り残されることに…。
感想
ビート達は前回の終わりで、ラウンダバウトの上司であるレインに会う事になっていましたが、それは叶わない形になりました。戦っててそれどころじゃない的な。というか、レイン=朱巳であり、そこからラウンダバウトが克己になっていたとは驚き。
その他、イナズマの協力者が飛鳥井仁だったのも明かされました。朝子は元々、仁に能力の事を相談してましたしね。ここに凪も仲間的な感じで介入していて、ようやく火中に入ってきたなという感じでした。
今回の話は、基本的にはモータル・ジムとの戦闘、凪の介入といった所で、そんなに動いていない気もします。逆に、ダイアモンズの目的とか統和機構の目的とか謎がより深まった感じでした。そして、最後にオキシジェンと対峙するビートがどうなっていくのか気になります。
ビートも当初より能力的に成長を感じながら、まだまだという感じもあります。フォルテッシモとカレイドスコープのやり取りなんかも注目ですね。
今回のbest words
まったくだね──自分のことがすぐにわかれば、誰も苦労しない (p.231 凪)
あとがき
筆者あとがきでは定石の話をしていましたが奥が深い。まずは定石を知ってないとスタートラインにも立てない。
カーメンは自分の生きる意味とか指標的なニュアンスなのかねぇ…。