心和のラノベ感想

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ビートのディシプリン SIDE2 感想

ビートのディシプリン SIDE2[Fracture]2003.8

 

今回は、ビートのディシプリン2巻です。

前回の続きで統和機構の刺客と戦ったり、ビートの過去が少し明かされたりという回でした。個人的には戦闘描写を読むのは苦手ですが、この作品は異能バトル感満載なのに面白いの不思議だなぁ。

あらすじ

パールに助けられたビートに忍び寄る統和機構のバーゲン・ワーゲン。ダイアモンズのジィドの協力もあり、5人1組で対戦車砲を操る敵を辛くも翻弄する。一方で、イナズマに助けられていた朝子は、ニアミスでビートには会えず仕舞いであった。

ビートは、過去モ・マーダー、ザ・ミンサーと行動を共にしていた。スプーキーEによって、記憶の無害化をされたミンサーは、統和機構から狙われる事もなくなっていたが、近寄る少女達にかけらさまと崇められ、その少女らが集団自殺を起こしたことで、死神が姿を現す。

感想

朝子とビートが会えなかったのが残念でした。トレンディードラマ張りのニアミス笑。そして、最後にブギーポップが出てきたのはびっくりでした。まさに、死神と断片の副題の通り。

今回は、ジィドと共にバーゲン・ワーゲンを倒すのと、ザ・ミンサーという過去にビートと行動していて、ブギーポップから世界の敵とされ自害してしまう、というのがメインだったかと思います。ビートは、ブギーポップと対峙して見逃されてたんだなぁ。世界の敵にはなれないとは肯定的な意味なのか。

元々ミンサーは、触れた相手の欠片を読み取るといった大した能力とは言えないものだったようですが、触れた相手にMPLSを促すとかその人を自殺させる?的なものもあったようで。少女達に群がられて触られてるかけらさまの挿絵も面白い。

朧気ながら、統和機構の目的がMPLSの発見および削除らしい事が分かってきましたが、世の中に能力者を蔓延させないように、合成人間達を作り抑止しているのか。そういう意味では、ブギーポップとも目的は背反しないということでしょうかね。また、ミンサーは中枢候補でもあったらしいのも気になるところ。

ジィドに関しては、ダイアモンズの一員の童顔の男で、自称人間戦闘兵器。能力はない?ものの、窃盗を始め色んな技術を持っているらしく、合成人間を相手にしても豊富な知識や技術で頼もしい活躍をしてました。バーゲン・ワーゲンの蠅の攻撃を消火栓で無力化したのは強い。

最後に、ラウンダバウトが出てきてその上司とビートが会いに行くという所で終了。レインのことなのか分かりませんが、ビートはレインと会った事あるっぽいよね。

今回のbest words

ーアァ、青白い馬とォ、青っちろい騎士ィー (p.263 ジィド)

あとがき

イナズマってバーゲン・ワーゲンを脅かすほど強かったんだなと。フォルテッシモ基準だったのが間違いだった笑。

人間の人生をハンバーグステーキに喩えるって斬新だなぁ。