心和のラノベ感想

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ソードアート・オンライン プログレッシブ8 感想

ソードアート・オンライン プログレッシブ8

今回は、SAOP8巻です。

焦熱のラプソディ下巻。色々な要素がありましたが、今回のウエイトはニルーニルのカジノに纏わるクエストが大きめで、それに絡んで7層攻略やエルフクエも進行したものの、キズメル関連はなあなあというか、次回に持ち越しって感じでした。

全体的には面白かったものの、少し謎を残し過ぎな感もありました。PK集団は今回出番なし!

あらすじ

コルロイ家の調教場に足を踏み入れたキリトは、痛めつけられるストーム・リカオンを咄嗟に助けてしまう。これで、脱色剤を用いての不正摘発の機会を失ったかと見えたが、交渉の末、ニルーニルらの同行でコルロイ家の厩舎の査察をする事に。しかし、そこでコルロイ家領主バーダンの爪牙にかかり、ニルーニルは毒に犯されてしまう。

この事件を機に、ニルーニルが《夜の主》_吸血鬼である事が判明する。ニルーニルを救う為には、7層ボスの竜の血が必要だというが、ニルーニルの命は2日持つかどうかというところに加えて、フォールンエルフのアジトを探す先約との板挟みとなり…。

感想

キリトが吸血鬼の眷属になっちまった!

ということで、中々衝撃な展開に舵を切ってしまった訳ですが、そもそもニルーニルが吸血鬼だったんですねー。確かにいくらか伏線はあったものの、金髪幼女な時点で気付くべきだった()。

うーん、今後鉄と日光を忌避することになったらかなり制約が多くなってしまうと思うので、黒エルフクエストが完了した後に直る方向になるかなぁ。アスナが私もなる!的な発言をしたのは救いでしたね。ま、直るまでは補完し合う必要があるので、アスナはそのままになりましたが。

ただ、キリトが吸血鬼の眷属になったのは、《ソード・オブ・ウォルプータ》を使用していく上では必要な措置でした。というのも、この剣、人が使うと経験値を吸っていく魔剣のようで。毒無効とかクリティカル上昇などなどバフが強力な剣だけあって、ウォルプータでしか使えませーんという機能かと思いきや、そっち方面だったかー。

今回、尺が足りない感じが凄かったですが、上手くニルーニルのクエストと7層攻略を結びつけつつ、フォールンエルフとコルロイ家が内通していたという設定で、エルフクエすらもある意味前進させた物語構成力は流石でした。ま、秘鍵に関しては取り戻せていないし、7層の秘鍵がどうなったかもよく分からないままでしたが。

加えて、筆者あとがきの通り7層関連でも色々と伏線が残ったままなんですよね。テイム然りオクリビタケ然りその他諸々。本編との整合性はひとまず置いておいて、プログレッシブだけで広げた設定なども今後上手く回収して欲しいところですね。

そういや、開幕メタルギア張りに潜入して、リカオンを脱走させた時は何やってんねん!って思いましたね…。いや、フィールドで戦えば命を削り合うとは言え、痛み付けられてるモンスターをほっとけないのは分かるんですが、モンバト本番で脱色剤掛ければ良かったのに、それを潰してる訳ですからね…。確かにどっちにせよ査察イベントには流れそうだけれども。

あとは、モンバト終戦でプレイヤーが別々に賭ければ良いじゃん!という方法の抜け道が、引き分け時は払い戻し無し!というのは少々予想通り過ぎたかなー。ただ、コルロイ側がサーチライトでモンスターを適宜デバフかけつつ同士討ちを狙うってのはビックリ仰天ではありました。

キリトが近くのボールペンを投擲してライトを破壊して免れたという話でしたが、これの譴責ってどうなったんだろうか…。それを言ったら、黒エルフの城から脱獄したキリトやキズメルの追手もどうなってるんやろなぁ…。

今回のbest words

脇腹掴み代ダ! (p.77 アルゴ)

あとがき

ボス攻略にALSとDKBの動員必須というのが正直面倒臭いですよねー…。

今回の口絵がほとんど終盤の絵だったのが微かに珍しいなぁと思いつつ、ちゃんとラストにビーチでのやり取りがあって良かったです。キリトの吸血鬼としての魅了なのか女性陣も多め!

あと、民族料理が沢山出てくるのは勉強になって良きでした。