心和のラノベ感想

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狼と香辛料ⅩⅩⅡ Spring Log V 感想

狼と香辛料ⅩⅩⅡ Spring Log V


今回は、狼と香辛料22巻です。

ロレンスとホロの話が2つと、コルとミューリの話が1つという構成でした。完璧にマグダラ絡みの話があったのは、読者としては嬉しかったです。

感想

〜狼とどんぐりのパン〜

ロレンスがとある錬金術師が残した謎を解明する話。人ならざる者として、栗鼠のターニャが出てくるんですが、このターニャがお師匠様と慕って再会を待っているのは絶対にクースラなんだよなぁ笑。フェネシスって猫の化身だったのか??

クースラ達がフェネシス以外の人ならざる者に本編では逢ってないとは思うので、今後マグダラの新刊が出ればターニャとの絡みの話が出てくるかも。ガラスで光を収束させるのは見覚えがあるような。

それから、エルサとも再会するという。こちらはトゲトゲが薄まって優しさが出てきて良いキャラになったなーと。山を売る話は前回の短編にも近い内容でしたが、今回はマグダラで眠れテイストの強い話でした。

〜狼と尻尾の輪舞〜

商売が儲かっていても売掛などで現金が無いと上手く回らない、正に自分の尾を食べる蛇状態をロレンスが解決する話。案外お金を用意して借金を返させるだけで簡単に事態は解決したみたいですね。いかに現金と信用が大事か分かる。

この話は何といっても、ロレンスの優しさが溢れていて良かったです。そう言えばロレンスは太陽金貨の時にデバウ商会に入る未来もあり得た訳で、それをロレンスの道を狭めたと気にするホロでしたが、好きでお前のご機嫌取りをしてると言ってのけるという。

p.238のベンとインクっていう誤植が気になりました笑。

〜狼たいの結婚式〜

ミューリもミューリで毛の生え変わりに困っていて、それなら自分と同じ毛の犬を飼おう!となって、犬を探しに行くと犬が一箇所に集められているという情報を得て、そこへ赴くと南の貴族の結婚式に巻き込まれて、という話。

武家だけど最近は落ち目の新婦の家と、商才があり勢いのある新郎の家で、新婦の父は新郎の暗殺を企図しているのではと新婦が疑っていたものの、結局は勘違いだったと。演劇になりそうな一幕でした。

時系列的にこの頃はまだホロは旅に出ようとは考えていなかったんですねー。

今回のbest words

ぬしはわっちの尻に敷かれたくてたまらないようじゃの? (p.32 ホロ)

あとがき

p.209の「あのときのぬしに払われた右手の痛み、わっちゃあ忘れたわけではありんせん」ってずっと言われ続けるんだろうなぁ…。でも懐かしい。

香辛料も同著者の作品とクロスオーバーしてきたなぁ。