今回は、狼と香辛料21巻です。
湯屋をセリム達に任せて再び旅に出たロレンスとホロ、ミューリ達と会うのも目的の内ではありますが、羊皮紙の出来事と話がかなり絡んでいたので、羊皮紙は読んでおくべきかと思います!
感想
〜狼と湯煙の向こう〜
ロレンス達が丁度旅に出かける直前の話。セリムがやっていけるか不安がるものの、ロレンスとホロがお互いに気を遣わせないように理由作りをしているのが微笑ましい。似た者同士というか想い合っているというか。
ロレンス達が旅先でコル達と会うことや、ホロの仲間探し等々これからも楽しみに胸が膨らむといったところ。
〜狼と秋色の笑顔〜
久々の旅が始まり、ブランクから意外と上手くいかないながらも、険悪になることはなく、寄り道をして蜂蜜をゲットする話。やってる事が蜂の巣ハンターなのよね笑。
ホロは虫が虫を捕食しているのを見るのが苦手らしい。でも、本当に2人のやり取りが当時と違って老練してきているのが分かって良き。
〜狼と森の色〜
ホロが日記を沢山認める為に筆記用具不足になるも、偶々出会った領主の村での問題を解決して資材を得る話。木材価格が上昇している為森林伐採したいけれども、伐採をすると森の恵みが損なわれるとしてすったもんだしていると。
コル達の影響で、羊皮紙やインクの値段も上昇していることがポイントで、インクの製法を村に教えることで、万事解決。
〜狼と旅の卵〜
アティフの町で、鰊の卵を賭け事として儲ける商人達に教会から梃入れが入ったものの、一芝居打って、追求を跳ね除ける話。これも、コル達の行動が影響していて、最早2人が効果な絵画のモデルになるまでとは。ホロがそれに嫉妬して、その部分が話のオチにもなっていました。
話としてはカジノが必要悪みたいな感じかなぁ。鰊の卵の賭け事のお陰で金持ちが町に金を落として、また漁師は安定収入を得て、貧しい女性の働き口にもなっていると。一側面で語れない問題だなーと思いました。
ホロも安い仕事をしてお金の大切さを学んだかなと思いきや、そうでもなさそう笑。
〜狼ともうひとつの誕生日〜
湯屋を作ってから10年の時の話。ミューリはこの時からコルを好いているのが分かるといったところか。
今回のbest words
お前と一緒だもの。楽しいに決まってる (p.120 ロレンス)
あとがき
耳や尻尾をぱたぱたとするホロが可愛い。
香辛料の方は、大きな事件が無くても楽しめる領域に入ってきたなー。