今回は、三角の距離は限りないゼロ9巻です。
三角の距離がゼロになった後〜卒業までを描いたアフターストーリー。ラノベだなーと思いながら読んでいましたが、300ページを2時間かからず読めてしまうとは自分でも驚きました。
感想
〜第一話〜
療養を終えて宇田路から戻ってきた暦美が、矢野と上野の科学博物館デートをする話。付き合っていると思ってガンガン攻める暦美と、まだ付き合ってないから誠実にいようとイチャイチャ回避を目論む矢野のすれ違いが描かれていました。
矢野もデート終わりにしっかりと告白をするつもりだったものの、拒み続けていたら暦美が別れ話をされるのでは…と勘違いしてしまうと。にしても、キスをせがむ暦美が可愛いかったですねー。それから、ハンバーグの足跡がどの恐竜かなんてどうでもいい!笑
〜第ニ話〜
暦美は元々ライターを目指していると仄めかされてきましたが、今回ブログでレビューを上げてみて、しかもそれがバズってしまうという話。そんでもって、天狗になる暦美が微笑ましい笑。にしても、ネット民があったけぇ過ぎる。minase。
シンプルに伊津佳の地の文も可愛い。
〜第三話〜
霧香が矢野達の受験の息抜きにとプールに誘う話、水着回。霧香は矢野達グループとは学校も学年も違う訳ですが、そのグループとの決別と暦美との和解が目的なようで。でも最後で、また花火大会で!と逆に誘われるのは何か救われるというか良いなと思いました。
霧香の全員の水着チェックは中々に入念でした笑。……守護りてぇ。
〜第四話〜
暦美がブログで目を付けられた社会学者によってイベントに参加して登壇する話。矢野と暦美は些細なことで喧嘩してるなーというところですが、最後はイチャコラしてました。ライターと即興レビューは少しジャンルが違う気もしますが。
タガメは結構グロッキーですね…。ちょいと調べてみれば食べてみた系のブログがあるんだなと、感心しました。
あした、裸足でこい。の宣伝が所かしこに潜んでいる。
〜第五話〜
それぞれの受験日。上手くいった人もいればそうでない人も。試験が終わった後これ受かったわっていう心境になるの強者過ぎる。
細野選手浪人のお知らせ
〜第六話〜
卒業式。出会った頃の懐かしいフレーズが出てきて、懐かしさと時間の経過を感じました。矢野たちの物語に一区切りは付いたけれど、エピソードが断片的なので呆気なさもあったかなー。百瀬先生は双子を出産されるようです。
校内に残した本が後輩に読まれる事を想像するのは素敵。
今回のbest words
俺、この時子先輩を守護りてえよ…… (p.141 霧香)
あとがき
エクストラコンテンツでは、大学時代の矢野と暦美が少々。これも、はだこいの宣伝笑。2人は同じ大学で、矢野は出版社、暦美はライターを夢に進んでいると。
読みやすくて、暦美になった後も春珂らしさ秋玻らしさを随所に見せていたのは良かったですが、もう一つ何かあればなーという作品でした。