今回は、三角の距離7巻です。
少しずつ交代ペースが減っていく秋玻と春珂に対して、ここでまさかの四季が壊れるという、停滞感のある回でした。
表紙のこの服の開け方が煽情的っ!
あらすじ
突如としてハイテンションになったかと思いきや、急に落ち込んでしまったり、四季は自分を見失っていた。そこで、秋玻らはこの1年間を一緒に振り返ったり、友人から四季を嫌いに思っている人まで様々な面々に、四季の普段の雰囲気を聞いていく。
そして、徐々に近付く二重人格の終わり。
「矢野くんが、選んでくれた方が残ります」
「矢野くんが、選ばなかった方が消えます」
感想
開幕から謎テンションで、こっちも笑わせてもらいました。この作品って、辛うじて須藤さんがテンション高いキャラですが、それ以外は淡々としている人が多いので、新鮮で面白かったです。強引BOY笑
やっぱりラノベやアニメには、何人か頭のネジが外れているキャラがいる方が楽しめるなーと。
今回は、自分が思っている個性と、他人が感じるアイデンティティにはズレがあるというのが主題でした。人によっても感じ方はバラバラで、自分が思っているその人の人物像は一面性でしかなくて。
また、人は無意識に、接する相手によって自分を演じ分けているのだと感じさせられました。他己分析で新たな自分に気付くのだ!
そして、秋玻と春珂の四季に対しての印象も違っていて、また、四季に色んな面があると知った上での受け止め方も違っていました。
秋玻は、どんな矢野くんも全て矢野くんスタイルで、春珂は、自分が感じている矢野くんこそ矢野くんだというスタイル。前者は、前の須藤さんの言ってた事に近いのかなー。
ラストで、四季は春珂の方を選んだっぽい?ですが、何かそれは甘えな感じがするんですよね。この作品がのっけから考えていたテーマを冒涜しているような。そんな感じがするので、次回はもう一波乱あるんじゃなかろうかと勘繰ってしまいます。
メロンブックスのSSはフォントの話。今作では、秋玻と春珂の書く日記で、それぞれ書体が違う訳ですが、確かにそれで全然雰囲気変わるので面白いですよね。
あとがき
次回で最終巻ですね!
実際には7巻から8巻の刊行は1年空いているんですが、来月に読めるのはでかいなー。
秋玻と春珂の本当の名前や二重人格になってしまった事件など、過不足のない締めを期待します。