心和のラノベ感想

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三角の距離は限りないゼロ6 感想

三角の距離は限りないゼロ6


今回は、三角の距離6巻です。

全体の動きはそんなに大きくはなかったですが、四季が再び悩み始めたことで、秋玻と春珂の交替ペースがまた減り始めて…という展開でした。

あらすじ

終業式を控え、春珂は2年4組のクラスメイト達に対して、解散会をしよう!と投げかける。春珂は四季と共に、会場や日程の調整などを行なっていく。

また、四季は秋玻と春珂どちらかの選択を迫られて、友人らに相談を持ちかけていく。

感想

結局、四季は秋玻と春珂のどちらを選ぶのか決めなくてはいけなくなり、それがまた二重人格の交代ペースを早める結果になるというのは、難しいなぁと思いました。

今回、ラブだめで勝沼や幸先輩に相談した彩乃よろしく、四季は色々な面々に自分は秋玻と春珂どっちが好きだと思うか、と聞いて回ります。本当、第三者の意見って大事ですよね。

須藤と修司からは、秋玻の方が四季の趣味に合っているだとか、春珂の方が笑顔で一緒にいて楽しそうとかの意見が出ていました。

omochiと小暮さんからは、修学旅行で打ち解けた秋玻派の小暮さんと、アイドル的な神聖さの秋玻は近寄りがたさがあるという意見も出ました。にしても、確かに行為中に入れ替わったらどうなるんだろう…笑。

細野と柊からは、過去ではなく未来の視点を得られる訳ですが、細野こんにゃろ…お昼休みに屋上に来やがれ!デス!!

そして、霧香からは二人の中から選ぶべきじゃないという助言を受ける。これは、暗に自分という選択肢を仄めかしているのかなーとも取れる訳ですが、最後で好き好き大好き超愛してるが秋玻でも春珂でもない的な描写がありました。

ここから考えるに、二重人格の解消=秋玻と春珂どちらかになるということではないのかなーと推測してしまいます。思い返してみれば、秋玻も春珂も後から便宜的に付けた名前であり、どちらが正解でどちらが不正解という訳でもない。

個人的には秋玻派ではありますが、今後の展開は作者次第ですね。

そして、解散会ですがより良いものにする為に、サプライズで1年を振り返るムービーを作って、カラオケルームを確保していきますが、その予約会場でトラブルが発生。窓が割れたくらい塞げと思いますが(笑)、結果としては2-4教室を使うことで解決。

この教室を使うという案が、千代田先生が思い入れのある場所で結婚式を挙げたことから生まれたっていう流れは良かったです。

あとがき

恋愛って明確に勝者と敗者が出てしまうのが良い所でもあり、辛い所でもありますね…。しかも、この話に限っては敗者の人格がそのまま消失しそうな勢いという。

この展開を丸く収める事が出来るのか楽しみです。

2022.7.31