今回は、狼と香辛料4巻です。
アニメで観た記憶が無いストーリーでした。ホロはやっぱり神様なんだなぁ。
あらすじ
ホロの故郷ヨイツを探る手段を得るために移動するロレンスらは、道中でテレオという村に立ち寄る。しかし、教会を治める少女エルサや村長にディーエンドラン修道院への道を尋ねるも、何故か白を切られてしまう。
さらに、村内で情報を集めていく内に、エンベルクという隣町と分不相応な契約を結んでいることが分かり、焦臭さが増していく。そんな中で、テレオが納めた麦によってエンベルクで毒死が起きたとの知らせが入り…。
感想
今回は、やや話を理解するのが難しかったなーという印象でした。ある意味でロレンス達も危機に陥るものの、狼娘のホロがいれば逃げるのは容易いから強い。
話としては、色々昔話とかを蒐集しているロレンツ司祭に会いに行ったら、既に亡くなっていて、そこには無愛想な少女がいたと。それで、調べていく内にロレンツ司祭が隣町に対して、麦を言い値?レベルで買い取らせる取引が締結されていて、村は安穏とした雰囲気で。とそこで、エンベルクが自作自演で一芝居打って、立場を逆転させようと画策したって感じかな。
それで、毒麦に対して真っ先に疑われるのが部外者のロレンスらと、村からあまりよく思われていないエルサと粉挽きのエヴァンで、一旦は4人で村から脱出するけれども、故郷を捨てられないと嘆くエルサの為に、ホロが奇跡を見せて追求を退けたってな話。
故郷というのはホロにとっても一つのキーワードなんですよね。それと、エルサとエヴァンが仲睦まじい感じなんですが、それを見て客観的にロレンスとホロが側から見たらあんな感じに見えてるの…?みたいに思い起こすのは面白い。
それから、度々宗教というか、どの神を信奉してるかみたいな話はよく出てきますね。日本人だとあまり馴染みはないんですけど。あとは、粉挽きという職業が税の徴収も担っている?ということで、必要な職業だけれども疎まれがちっていうのは初耳でした。
今回ホロが見せた神の片鱗が、麦を急成長させるというもの。これは豊穣の神ですわ。これで毒を判別したって感じですかね。
今回のbest words
旅人が村に残すのは未練ではなく良い思い出です (p.343 ロレンス)
あとがき
今回は寄り道ってイメージが強かったかなぁ。一応ロレンツ司祭の遺した本を閲覧したものの、重要な記述があったかというとそれほどな気もしますし。何か寧ろヨイツが滅びた時にその場にいなかった後悔を誘発してる感じ。そういや、前はホロが字は読めないって嘘ついてたんだよなぁ笑。
クッキーという新たなビジネスも、長続きするかはテレオの人次第!