今回は、狼と香辛料17巻です。
表紙のホロを見て、話のさわり(誤用と知りつつ使用)を読んだ時に、あぁこれ結婚式に呼ばれるヒロイン達なんだろうな〜と思ってニヤニヤしました。
感想
〜Epilogue〜
太陽の金貨事件から5年が経ったロレンス達が描かれていました。前々から町商人を夢見ていたものの何を商うのかなぁと思っていましたが、ニョッヒラで温泉旅館をホロと一瞬に営んでいるようです。コルも手伝いとしていました。
懐かしいキャラも出てきたので、ここまでストーリーを読んできたご褒美的な感じでした。エーブが実はロレンスに気があったかも知れないとか、ノーラが何だかんだ司祭に落ち着いてしまってたりはびっくりでしたね。
旅館の名前がタイトル回収って話で良かったですが、由来は言って欲しかったかな…。ホロの太った記述や店以外の名前をホロが気にしていたので、もしかすると子供の誕生も近いのかも?
〜行商人と鈍色の騎士〜
ロレンスが持っている短剣についてホロに語り聞かせる話。辺境の石砦にいた老騎士から貰ったもののようで。
フリードさん羊に跨ってて挿絵が何か笑える。変わらぬものはないから、出来ることは今目の前にある何かを大事にすることと言うホロの言葉には含蓄がありますね。
〜狼と灰色の笑顔〜
コル目線の話の為、ホロさんロレンスさんって単語が多い。正直なのはそうだけど、読んでいるとコルはもう少し賢い気もするかなとも思いました。
吝嗇なのに手伝わせようとする旧知の商人の鼻を明かす話で、そういえばホロって音で貨幣の中の銀や銅とかの含有量が分かるんだったなと。似た貨幣をすり替えるんじゃなくて、同じ貨幣でも年度によって違う含有量を元にすり替えるとはこれは気付かないですね笑。
喧嘩するほど何とやら。
〜狼と白い道〜
とある村で村人達にホロが酒の代わりに話をせがまれ捲ってしまう話。村に生きる人々はそれだけその地に縛られて外の話を聞きたくなるものだと。
行商人はその分色々な地を回れて自由と言えば自由だけれども、その分自分で稼がなくてはいけなかったりと、それはそれで大変なんですよね。精一杯自分のできる範囲で生きるのがよろしいかと思いました。
今回のbest words
はんと、はいて、あるんびゃ? (p.146 ホロ)
あとがき
あー、全然狼と香辛料という作品が終わった気がせん!まぁ、実際に18巻以降も出ているんですが、17巻を当時読んでいたとしてもそう思っていたと思います笑。
頭を空っぽにして読めるのがラノベだとしたら、今作はラノベらしくはないかも知れないですが、でもやっぱりホロとの軽妙なやり取りがこの作品の魅力でしょうね。