今回は、みーまー10巻です。
シリーズ最終巻。犯人がみーくんの周囲の人間を殺し、まーちゃんを連れ去った所から始まりますが、ここに来てまた叙述トリックみたいなのに引っかかるとはなぁ…笑。
あらすじ
まーちゃんをにっくき『やつ』から奪い返すことに成功した。丸ごとみーくんの日が宣言され、焼き芋をしたり公園に行ったりして過ごす。
しかし、そこに満身創痍の男が現れて…。
「やっと、ハッピーエンドみぃつけたぁ。マユ返せ、この野郎」
感想
何か何もストーリー性がないまま、語り部はまーちゃんを取り戻して一緒に過ごしていて、どーしてこーなった?と思いながら読み進めていたら、途中に我らがみーくんが登場して、じゃあ今までの視点誰だったの??ってなる。
いや、「風の中で」とか「雨の中で」とかで、ハッハッハッ……という謎の羅列があったのだけれど、これは誰かの笑い声とかではなくて、みーくんが走ってたという事だった模様。
そんな訳で、犯人は菅原だったという事が明かされる。うーん、コイツ何で例の連続殺人をしでかしたのにのうのうと娑婆に居られるんだ?という疑問がまずあるんだけど。逮捕出来てないとかありえんしな…。
さておき、結局ラスボスは原初のみーくんで、結果としてまーちゃんが選んだのは我らがみーくんでちゃんちゃん。中々に無慈悲ではあって、でも過ごした時間や優しさは偽物のみーくんが本物のみーくんを上回っちゃったんですかねぇ。これは滑稽。
菅原が殺した人物についても、小学生時代の関係者らしく、特に感慨深さはありませんでした。となると、長瀬を殺す意味ってあったんですかね…とも思うのですが。まー、別に長瀬が死んだところでそんなに思い入れも無かったから何ともだけど。因みに、菅原もまーちゃんに刺されて縡切れました。
事後は、にもうととニー日先生の扱いをどうするのでしょうか!ヤマナさん妹も自殺してなくて良かった、ということで終了!!
今回のbest words
私、こっちのみーくんがいい (p.145 まーちゃん)
→決定的なセリフ。みーまーとは偽物が本物の愛を超越してしまう物語だったんだなぁ。
あとがき
最後まで自分に合わなかった作品でしたが、最後はそれなりに綺麗に終わったのではという気もしてます。
地味に、実写版の大政さん結構役に似合ってるな笑。