心和のラノベ感想

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狼と香辛料ⅩⅣ 感想

狼と香辛料ⅩⅣ


今回は、狼と香辛料14巻です。

懐かしい面々が出てきたり、話としては繋ぎの印象が強い巻でしたが、最後にグッとくるシーンがあって熱くなりました。

あらすじ

フランの紹介でフィロンという人物に会う為再びレノスの町へやって来たロレンス達。フィロンによって、北の情勢などの貴重な情報を得つつ、フランの地図も届きいよいよホロとの別れを意識する。

レノスの町では酒場の娘やエリンギンなどとの再会に加え、村を出ていたエルサにも出会す。そして、エルサと共にいた書籍商のル・ロワによって禁書の取引を持ち掛けられるが、それはホロと一緒にヨイツへと行くという目的を反故にするもので…。

感想

エルサがめちゃくちゃ良いキャラしてたー!という切り口で感想を書いていこうと思っていましたが、最後のシーンで全て持っていかれました笑。口絵もまた良きです。

前からロレンスはホロを好きなことを伝えてはいたものの、ホロからのアクションは控えめだった訳ですが、エルサが両方向に良い影響を与えた事で、ホロも素直に感情をぶつけかけていたし、ロレンスなんかは結局最後は全てをかなぐり捨ててでもホロを選ぶような意思を見せて。

ホロが初めてロレンスを好きと言った時の、"その瞬間、キッシェンも、ヨイツも、ミューリもコルもなにもかもどうでもよくなった。"という文章が正に本音で良き。その後攻め過ぎてビンタを食らうのはご愛嬌なんですけどね笑。

そもそもエルサが村から出てきたのは、村の司教を探すということでしたが、後の告解によってそれは建前で、本音はエヴァンと結婚をする為に自分が司教にはなりたくなかったからだと分かる。そんな本音をロレンスに語ることで、ロレンスが建前で動いている点を指摘して、悔いのない行動を促したと。

一方で、エルサがコルと通じ合っている感じで、ホロが少し寂しそうなのをロレンスが別に賢狼たらんとせずに素直に行動しても良いのではみたいな助言をする訳で、それが回り回って恋愛面でもホロを多少積極的にさせたというか。まぁ、コルがエルサを慕っているのは教会絡みでもあるし、ホロに言いづらい話題だったという裏もあるという話みたいですが。

ル・ロワの取引ですが、鉱山開発に纏わる禁書ということで、取引を受けるとル・ロワと同行する義務が生じてホロとヨイツは目指せなくなる一方で、取引を受けないとヨイツ含め北の地が鉱山開発されてしまうという板挟みという感じ?実益と大人の判断で後者を選ぶけれども、前述のようにそれは本音ではないよねと。

ただ、本当に全てをかなぐり捨てた訳ではなくて、取引を受けつつホロとヨイツを目指せる方法で今後は進むようです。為替の逆?を使うということですが、ツケの現金払いを商会に集中させて、担保として禁書を得る的な?エリンギンも方法としては考えていても、自分からは言い出せないような少し悪どいやり方っぽい。

ホロは裸でも恥ずかしがらないからラッキースケベは起こらない。

今回のbest words

素直で自由奔放なほうが、可愛いと思う (p.155 ロレンス)

あとがき

まだ早いんですが、ここまで来るのに長いようで短かったなぁと思ってしまいんす。

ホロの仲間のミューリがどんな奴かも楽しみ。