今回は、創約とある4巻です。
またまた外国の極寒の地を駆け巡る上条でありました。徐々に話が見えていく展開は面白かったです。
あらすじ
推定3000万人の人口が消失したロサンゼルス、加えて-20℃の気候。その謎を追う為、上条は禁書目録の目付け役として、ステイルや神裂火熾と共に爆心地に降り立つ。
調査を続ける中で、ヘルカリア=グローサリーという少女を見つける。砂の魔術、R&Cオカルティクス、ヘルカリアの母メルザベスの関係性とは…。
感想
今回は上条のターン。ステイル達も出てきて嬉しかったんですが、基本ステイルは悪役だったし、神裂は早々に消失してしまったので少し残念。それでも、ヘルカリアは可愛かったです。あえてステイルが強く当たったからこそ上条に懐くという。
割と最初の方から上条はヘルカリアを信用して、母との再会の為に奔走するんですが、ステイルは疑心暗鬼で。まぁ、普通に考えたら疑いからかかる方が正しいものの、上条が後になって正しかったと分かるのは少しスカッとしました。グローサリーの親子愛も良かったです。天才の母にも関わらずめっちゃ善人というのも珍しい。
あとは、最近立ち位置が微妙になりかけていたオティヌスが今回は活躍してたなと。理解者としての助言もそうですし、上条を奮い立たせる面でも。逆に禁書目録は当初の目的に反してステイルの抑止力としてだけの活躍でした。まぁ、砂の魔術にロジスティクスホーネットという科学が絡んでいたので仕方ないと言えば仕方ない訳ですが。
最後にはまたアレイスターが表舞台にチラッと出てきていて、それでもアンナは投げ出した後で、しかもアンナの他にもアラディアやアリスといった名前も出てきてどうなることやら。にしても、R&Cオカルティクスって会社が出来てどれくらい経つんでしょうねぇ。
それから、一方通行の裁判の方も押せ押せになってきました。判決は分からないものの、御坂妹たちクローンについては、世界的に認められるように誘導出来ていてプランは成功という感じでした。ロベルトも再登場して、下品な一方で芯の通った発言をしていてこういう人だったら学歴とか抜きにして信じたくなるだろうなと。
トランスペンの誤訳の数々は面白かったなー。
今回のbest words
大豆食べたい、植物、ヘルシーです極める (p.404 ヘルカリア)
あとがき
大企業って怖いなーと漠然と思いましたね。
にしても、3000万人を消失させる意味って結局あったんですかね…