心和のラノベ感想

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魔法科高校の劣等生29 追跡編〈下〉感想

魔法科高校の劣等生29


今回は、劣等生29巻です。

発刊時期がもう令和らしいです。大分現実の時間に近づいて来たなーと思います。

さて、今回は追跡編の下巻でしたが、光宣には辿り着かず、寧ろ国外に逃げられてしまうという展開。これ32巻で完結できますかね…(汗)。

あらすじ

九重八雲は、光宣たちのいる樹海の小屋に容易く侵入。そして、仮装行列の術式やノウハウを秘密にすることを念押しし、見返りとして逃避行の妨害をしないことを約束する。

八雲が侵入したことで、蹟兵八陣に綻びが生じ、その隙に達也は樹海に向かう。そこで現れた藤林長正は、光宣が捕縛されることを恐れ、達也に攻撃を仕掛けるのだった。

日本に入国したイリーガルMAPは、達也の暗殺の足掛かりとして人質を求めていた。その標的は、美月とほのかで、2人に魔の手が忍び寄る…。

一方で、仮装遁甲を使用し達也の目を欺いていた光宣は、レイモンドの手助けにより、水波と共に国外逃亡の為、潜水艦に搭乗していた。追跡する達也を阻んだのは、九重八雲であった。

感想

今回の達也は、戦闘、戦闘、戦闘でした。特に熱かったのは、八雲との戦い。忍術も捨てたものではないんだなぁと感じましたね。結果としては、人間離れした達也の痛みへの耐性によって、八雲を下しました。

しかし、その間に光宣たちはレイモンドらの手引きもあって、国外へと逃げてしまうという。勝負には勝ったけど、八雲に目的を果たされてしまったと。

今回の一戦で、別に八雲との関係の悪化はないんだろうなーと思います。実際、再生で傷を治してますし。

実際の敵はもっと背後にいるという感じ。東道青波よりももっと上がいそうな雰囲気です。これがラスボスなんでしょうか。パラサイトを国外へ、という意思らしいですが…。八雲も世捨て人と自称しつつ、柵に囚われているというのが今回のポイントですね。

他の戦闘は、藤林長正とイリーガルMAPですね。イリーガルMAPについては秒殺だったので割愛w 本当、ほのかを始め同級生を達也が保護してあげた方が良いかも笑。

まぁ、結局達也絡みで周りの面々が戦闘に巻き込まれているのはいつも通りですね。ただ、今回はなぜこうまでして水波を助けようとするのか、というのが一つ大きなトピックになっています。

元々、達也は深雪に関すること以外は無関心という風に仕向けられている訳ですが、どうやらそれに囚われなくなっているのではと。気持ちがあるから迷うという言葉が、黒羽貢から齎されたのは何か感慨深かったです。

そして長正は…、もう九島家関連は魔法協会から追放でしょうね、自棄になってる感じがあります。アストラル・ディスパージョンの見せ場作りでした。

最初の所で、どうしても読者としては達也目線で見てしまうので、国防軍の動きはちぐはぐというかおかしいのではと思えてしまうのですが、呂剛虎が劉麗蕾を殺害してくれた方が後々の日本にとっては益があるというのは一理あるとも思えました。まぁ、完全な善ではないのがアレですが。

あとがき

次回は、USNAでの戦闘になりそうですね。よく考えたら、これまで劣等生シリーズは国内が舞台だったのである意味新鮮な気がします。

残り3巻…もっと色々な部分を読みたい気持ちがあります。でも、まずは本編の終幕を早く見届けたいです。

2022.7.23