心和のラノベ感想

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魔法科高校の劣等生27 急転編 感想

魔法科高校の劣等生27


今回は、劣等生27巻です。

帯に14人目の戦略級魔法師誕生!その正体は__⁉︎とあって、表紙が将輝とジョージと劉麗蕾とあったら、そりゃ将輝やん笑という。

あらすじ

大亜連合と新ソ連の戦争は、予想通りベゾブラゾフの参戦により新ソ連が優勢に。休戦協定では、大亜連合に対し、戦争犯罪人の身柄拘束の条件が出され、その回避の為、便宜上唯一の戦略級魔法師の麗蕾は日本に亡命する。

パラサイトとなったUSNA軍及び光宣は、已焼島のプラントの妨害工作を陽動として、水波救出を企てる一方で、達也はリーナの頼みもあってカノープス救出の筋道を立てる。

感想

口絵を見た時に、麗蕾が一条家で匿われることになったとあって、どう転んだらそうなるんだ…と思いながら読み進めていましたが、新ソ連の思惑等も介在しながら、確かにそうなってました。

劉麗蕾の亡命先もそうですし、将輝の戦略級魔法の獲得といい、この巻は一条家絡みの件が多かったです。

今回の達也は、対パラサイト用の魔法「封玉」の鍛錬と、トゥマーン・ボンバのチェイン・キャストを応用した戦略級魔法のジョージへの提供と、リーナの御守り(笑)といった感じで、あまり表舞台にいなかったので、少し退屈に感じました。敢えて陽動に引っかかってもいましたし。

まぁ、実際に27巻はそれほど大きな出来事はなくて、今後に向けての伏線だったり、状況整理みたいな立ち位置だったと思います。急転編というほど、急展開でもなかったかなぁ。うーん、謀略編とか?

逆に、吉祥寺に活躍の機会が訪れてやっとか…という風にも思いました。それに、両親の仇敵にも報復出来たのも良かったのではと思います。

何か、USNA軍というより最早パラサイトの印象しかないんですが笑。ディオーネー計画で達也を追放するという思惑はまだ生きていて、それ絡みの妨害もあるんですよね。マクロードがどう参戦するかも気になります。

あとは、最後に結果的には光宣が水波の攫取に成功するという。深雪こそがパラサイトの天敵だった訳ですが、水波の心のブレによって光宣を逃してしまったと。

それでも、このすったもんだをまたか…と思うことなく、またどういう駆け引きが今後行われていくのか楽しみになってしまうのが、流石だなぁと思いますね。

あとがき

リーナと達也はラブコメ的な展開になるかと思いきや、そうはならないのが面白いですね。姪孫の件とか。

将輝の「海爆」は海上でしか使えないんですかねー。五輪家の魔法よりは強そうかな。

水波の決断に物語の結末が左右される展開!

2022.7.16