心和のラノベ感想

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魔法科高校の劣等生25 エスケープ編〈下〉感想

魔法科高校の劣等生25


今回は、劣等生25巻です。

表紙は24巻と一つ絵になっていて、深雪+水波と、達也+光宣という構成になっていますね。

あらすじ

意識不明となった水波は、達也によって応急処置を受け一命を取り留めたものの、病院に運ばれる。見舞いに現れた光宣は、治療法を見つける事を誓う。

一方、USNAではレイモンドの指嗾により、再びブラックホールの実験が行われ、スターズ数名がパラサイト化。リーナはパラサイトの標的に。

感想

水波がヒロインしてるっ!

立ち位置としては、まさに私のために争わないで!という。でも、本当103頁の水波さん可愛い。少女漫画的。

水波が生存したのはひとまず安心したんですが、終始、光宣の動きに注意が向く展開でした。

さて、今回の大きな出来事としては、光宣との戦闘、パラサイト騒動によるリーナの亡命、ベゾブラゾフとの再戦の3つでしょうか。

細かい所では、1回目のベゾブラゾフの奇襲を国防軍は関知していながら、達也らに知らせなかったことによる国防軍に対する不信感、蟠りという部分もありました。

光宣との戦闘は、水波をパラサイト化し、魔法師のまま生き存えさせようという光宣と、魔法を諦めさせ平和に生きるように考える達也との意見の食い違いで起きました。結果は持ち越し。

どちらの主張も分かるんですが、結局は本人次第なんですよねー。まぁ、人間辞めるのは…。

にしても、周公瑾の知識を身に宿し、病弱が弱点の光宣がパラサイト化して、それを克服したばかりか、魔法力の増加と自己修正能力を得たとすると、これは確かにラスボス感出てきましたね…。

リーナの件については、ただただリーナが巻き込まれただけで可哀想な境遇だな、と。これは、達也と戮力してパラサイト退治再び!という流れですかねー。

ベゾブラゾフについては、再戦ということでお互いの力量を踏まえての戦いでしたが、達也の勝利。魔法が判明する前の奇襲で終えられなかった時点で負けって感じかな。まだ生きてるみたいですが、ディオーネー計画の頓挫は必至な気はします。

遠距離で決着が付いちゃうって何か今時?笑

そういえば、劣等生シリーズは、現在起こっていることを描写するというよりも、過去の事を遡って記述されている風の文章になっています。この時気付いていれば、あんな結末にはならなかった、みたいな。

十三束もここまで来ると残念キャラだなー。世の中で起きている事の裏側まで見通す視野を持ちたいなと思いました。

あとがき

筆者あとがきで、このエスケープ編に色々な意味が含まれているという事で、なるほどなぁと思いました。

徐々にクライマックスに向けて場が醸成されつつあるなと感じつつ、次回も楽しみです。

2022.7.12