心和のラノベ感想

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魔法科高校の劣等生4 九校戦編〈下〉感想

魔法科高校の劣等生4


今回は、劣等生4巻です。

1日100ページずつ読んでたんですが、5日間かかりました…笑。実際、九校戦編は3冊でも良かった気もします。

そして今回で、九校戦編は完結します。九校戦そのものも面白いんですが、その時々のサイドストーリーも興味深かった印象の巻でした。

あらすじ

達也の監修したCADを使用した女子たちが大会で良い成績を収めていく一方で、男子の成績は奮わず優勝に向けて三校との差が縮まっていた。

そんな中、男子『モノリス・コード』で事故が発生し、急遽達也は、レオ、幹比古と共に競技に参加することに。

感想

長かったですけど、今回も面白かったです。何でしょうね、この特有の高揚感は。

前に、当ブログで面白いラノベの特徴の一つとして、作者の底知れなさを挙げました。

展開が読めないというか、読者と作者の距離がある感じが面白さのファクターとしてあると個人的には思っています。この距離感って難しいんですが、感覚的に魔法は分かるけど、中身とか仕組みとかは分からないみたいな。

やはり構造面の話が出て来ると少し読むのに詰まってしまうんですが、別に全て理解してなくても楽しめれば良いというか。

そして、関心してしまったのが「独擅場」という単語が文中で使用されたことです。これ、実は「独壇場」と普段使われている言葉の正しい用法なんですよね。ラノベを読んでいて、正しい使い方がされてるパターンを見るのは初めてだったのでこういう部分にも作者の底知れなさが表出していたなと。

話を戻しまして九校戦、達也の大活躍で終幕しましたね。本当、高校生として出場してるのがチートなんですよ笑。そして、一組織を単独で壊滅に追い込むという。達也の規格外さが今回も際立つ巻でした。

あずさなんかは、達也=トーラス・シルバーとほぼ確信してしまいました。今後どう誤魔化していくんでしょうね笑。

伏線というか、蒔いた種を全て回収しているというのも感じます。飛行魔法とかレオの武器とか、幹比古の魔法とトラウマ克服とか、諸々。結構回収スピード早くて読者としては助かります。

九校戦自体も面白いんですが、脇の話も良かったです。例えば、エリカの恐妹家ぶりが発揮された件とか。実はエリカもブラコンなのか。そして、摩利を嫌っていた理由も判明しましたね。

それから、エリカと幹比古のやり取りも何か見ていて微笑ましいです。達也の発破もあって、実力を取り戻しつつあって、幹比古の今後も楽しみなところです。過去の話もいづれはやるかな?

将輝は、深雪のこと狙ってそうですね。将輝が口籠るシーンは普段の彼のイメージからギャップがあって面白かったです。

雫がお金持ちだったのは知らなかったなー。最後、達也と踊ったということは、雫もヒロインの一員ですかね。

あとがき

読み終えて一山超えたなという感じなんですが、これからどんな敵が現れていくのか、ますます期待したいです。

十文字さんの倒し方ってどんなもんだろう…

2022.4.8