心和のラノベ感想

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ミモザの告白2 感想

ミモザの告白2


今回は、今月発売のミモザの告白2です。八目迷さんの作品で初のシリーズ化ですね。2巻の表紙は星原さんで、こちらも同様にミモザの枝を持っているみたいです。前回の引きからどう話を繋げるか…。

あらすじ

夏希に汐とのキスを目撃されてから、3人の間は何ともギクシャクしたまま夏休みに突入していた。また、汐は家との折り合いが悪く、日中は咲馬の家で宿題やゲーム等をして過ごしていた。

そんな折、汐が仲を取り持ち3人で水族館に行くことに。キスの件は伏せたまま3人とも楽しんでいたものの、その話題に触れた途端、また雰囲気が悪くなってしまう。

文化祭が近付く。実行委員に立候補した夏希、それから汐に嗾され咲馬も立候補することに。夏希はそのまま実行委員長にも立候補していく。そして、クラスの出し物では演劇に決まり、推薦でジュリエットは汐、ロミオは結果的に咲馬に決定する。

感想

面白みに欠けたかなというのが第一印象です。メイン3人のキャラ付けが甘いまま様々なイベントに突入してしまったというか。また、汐の性同一性障害という設定があまり生かせていないとも感じました。全体的に内容も暗めなので、話のテンポも悪かったかなと。

今回は表紙が星原さんなので、彼女の成長が描かれています。何もしない事もそれはそれで良い選択ともなり得るが、何か犠牲にしないと何も始まらないとか、自分で行動を起こさないと輪に入っていけないとか。そこで、失敗もすれど自分の行動に感謝してくれる人達もいると学べたのは、彼女にとって大きかったのではと思います。

また、このテーマは汐と咲馬の関係性にも言えて、良かれと思ったことが相手を傷付けてしまう等、距離感に懊悩する様子が随所に見られました。正直、男として接してきた汐が突然女の子となって、しかも自分に好意を向けてきたとなったら付き合い方に動転するのも致し方なしですね。それでも、側にいるとか関係を続けるというのも大事だと感じました。好きの反対は嫌いではなく、無関心とはよく言ったものですね。

あとがき

あとは、最後の最後で星原さんの失恋シーンが扱われました。元々星原さんは男の汐に惚れていたので、遅かれ早かれな気はしますが。今巻は、汐は夏希と咲馬を、夏希は汐と咲馬をくっ付けようとするシーンが多かったですが、これで三角関係は崩れたことにはなるので、ハッピーエンドは…?

2022.1.26