心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

現実でラブコメできないとだれが決めた?3 感想

現実でラブコメできないとだれが決めた?3


今回は、ラブだめ3巻です。

先輩生徒会長キャラの日野春幸回です。分ける所は、日野春 幸。

ラブだめの表紙デザイン好きだなー。

あらすじ

耕平が次に考えるイベント"生徒会選挙"イベントが近付く。ターゲットは日野春幸。

しかし、生徒会長の立候補リストに日野春先輩の名前はなく__

耕平は、日野春先輩の出馬しない理由を探りながら、先輩の抱える悩みの解決に動く。

感想

「今までさ。私の、本気のお遊びについてこれた人って、一人もいないんだよね。……だから、ちゃんとついてきてね?」

終盤の先輩のこのセリフに、してやられました。中盤の、普段と異なる法被姿で祭を取り仕切る様子にもキュンときましたが、やはり自分のやりたいことをして、楽しんでいる先輩が良かったです。

今回の話は、より楽しいものを目指して突っ走る日野春幸というキャラクターが、高校生になってその態度が周りから疎まれるようになって、自身の気持ちを心に封じ込めて抑えて生活する状況を、主人公らが元に戻していくという話でした。

なので僕も途中から、主人公がそうしたように、好きなことをやってそれで周りから批判の声があっても守ってやる!って言いたくなりましたね。

耕平は浪人しているので、実は日野春先輩をタメ語でも問題ないという事情もありました。

大人になるというのは色々な意味がありますが、勿論周りに合わせるスキルは必須になるものの、自分を貫くことも忘れてはならない、と。

結局、生徒会長の立候補に間に合わないという結果でしたが、例えば塩崎くんが立候補を取り止めて、候補者不在で、じゃあ日野春さんにやってもらおう!みたいな形を予想しました。ですが、同好会を作って第二生徒会発足という流れは斜め上でした。

そして、これで丸く収まったかに見えましたが、ラストが末恐ろしい終わり方でした笑。M会議室に乗り込んで来る動きを見せたものの、それほど今回は妨害の姿勢を見せなかった清里さんでしたが…、やはり普通への拘りが尋常じゃないみたい?なんかもう黒さしか感じられない…、能力が高いのがタチが悪い。

物語全体を見て少し思った所ですが、本来メインヒロインが定まっている上で、先輩ヒロインにかまけている暇ってないかなぁという部分があります。ラブコメをする!というのが、サブヒロインを増やしていく、あるいは青春っぽいことをするということであれば問題ないのかなぁ。

奉仕部の相談相手としてのサブヒロインの登場と問題解決とか、リア充になるための訓練としてのサブヒロインとの付き合い方とか、某有名作品たちは不自然のない展開だと改めて思います。

サブヒロインを出しながら浮気者とならないその匙加減って難しいよな、と今更感じました。現実路線を描く作品は特に。

あとがき

ハッピーエンドとは何でしょうね…。凄くメインヒロインがラスボス感漂わせています。よく考えたら、弱キャラ友崎くんもそうかも。

清里さんの過去話をそろそろ見たいところですね。

2022.6.7