心和のラノベ感想

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ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」 感想

ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」

 

今回は、ブギーポップ4巻です。

それぞれに特殊な能力を持った6人が集まって、図らずも?世界の命運を握って奔走していた、みたいな話でした。他者と関わるだけで、その人の存在価値はある。

あらすじ

6人の少年少女たちが巡り合ったのは偶然か必然か。彼ら彼女らはそれぞれの能力を掛け合わせて未来予知擬きを行い、意味あることないことをしていた。6人それぞれがお互いの個人情報は知らなくても、居心地の良さを感じながら。

ある時予知した少女と実際に出会い、その少女キトを助ける。キトは、大量殺人が可能な細菌を体内に飼わされており、少女の死それ即ち人類の死を意味していた…。

感想

ラノベを読んでいる時に、個人的にはいかにキャラを掘り下げて感情移入するかというのを面白さの基準としているんですが、この作品はキャラとか背景とかボヤけたままでも、読ませる力があるなぁと思います。話に勢いがあるというか。

今回も一気に6人新キャラが出てきてそれを1巻で纏めるという荒技になっていましたが、読み終えても正直誰がどんな能力だったとか覚えてません笑。というか、後で実は能力持ってると見せかけてただけです!とか、人造人間とかも紛れていたと分かるという。

それぞれの名前で章があって、生い立ちとかがやんわりと読者には分かるものの、6人の間では別にどういう境遇かとかは話してないようで、でも何かこういう関係性も良いなとも読んでて思ってしまいました。仲間がピンチならしっかり助けられる訳ですし。

そう言えば、この話の時系列はVSイマジネーターと同じくらいか少し前っぽいです。スプーキーEという名前がまた聞けるとは笑。誰が主人公かはまた微妙な所でしたが、香澄と七音は良い感じに行きそうな気はするので、この2人かなー。功志と希美も好きでしたけど。そして、ブギーポップは本当また最後の最後で出て来ましたよと。

統和機構の名前も出てましたが、大枠では何が起こってるのかはまだまだ謎ですかねー。キトを匿っていた組織も、えげつない薬を持ってたり、マイクロチップなんかも気になるところでした。

今回のbest words

拭きなよ……せっかくの可愛い顔が台無しだ、それじゃ (p.169 霧間凪)

あとがき

未来が見えないからこそ希望を捨てずに生きられる、というのは確かにそうだなーと思います。未来予知できた方が便利そうだけども。

ポッと出の1億2000万って何だったんだろう…?