今回は、リバーズ・エンドafter daysです。
5巻で本編は完結したものの、ファンの声もあって出た後日談の短編集。直人がモテるのが意外ではあったけれど、中学生ってやんちゃな方がモテたりするからねぇ。弥生の母の話も出てきたりしてました。
もう少し明るい話多めだと思ってたけど、この作品はやっぱりこういう世界観かな。
感想
〜二ノ宮直人〜
普段の生活に戻った後は意外とモテるじゃん直人ってな話。優しさも垣間見えて。そして、やっぱり遥と上手くいってるぅという。キノピオの件はやっぱり恋心だった!
スクールから出た後は手厚い補償を受けてたりするのかと思ったけれども、そんなこともないっぽい? 何なら他人から人類を救ったと崇められることもなく、寧ろ伊地知さんの言ってたことって本当だったの?と思えてきてしまう状態のようで。
でも、直人は妹の千佳と暮らせていて良かったのではと。飲食店でバイト中。
〜紺野七海〜
リストカットの描写が生々しい…。実は七海はお嬢様寄りであり、だからこそより自分の存在を確かめる為にリスカをしてしまうのか。
弥生とは家が近かったらしい。そんな弥生が大学生と会っているらしい現場を目撃してしまう。それは、弥生の母は離婚を3回していて、自分も似たような事をしてしまっていて、でも意志の弱さから断り切れなかったという事情が判明して。ある意味魔性?
結局、弥生がちゃんと好きなのは茂だと確認出来て安心はしました。そして、1人で大学生との関係も終わらせたようで、成長したよう。
人は人を理解し切れずに畢竟㷀独だとか、色々諦めるのが大人なのかとか悩む七海でしたが、未だ拓己を好きな気持ちは変わらず。切ない。
〜瀬川拓己〜
柚木さんが保護者となって唯と3人で残ったスクールでの生活。唯は、普通に喋れる程に成長。ただ、当時の唯と今の唯との間で揺れ、昔の唯との思い出を汚されるのではと思い悩むシーンも見られました。
でしたが、昔の唯と同じ仕草をする唯を見て、そんな気持ちにも堪えられるようになってきた、という感じ。何だかんだで拓己はこの唯と共にずっと過ごしていく雰囲気で固まった気がしました。メールでのやり取りがまた始まる。
今回のbest words
ふぉにいちゃんも食へる? (p.37 千佳)
あとがき
七海が1年経って集結しよう!と呼びかけるのが話の大枠なんだけれども、拓己と唯が合流した後の事を描かないのがいじらしいですね。まぁ、やっぱり拓己と唯の話が本筋であとは想像に任せますスタイルで良いのかも。
口絵のめいどきっさばんざいも面白い。フォントの力も感じます。