今回は、ダンまち19巻です。
大森藤ノさん12ヶ月連続刊行の最後！なんだけど、13ヶ月目も新刊が出るらしい…笑。化け物過ぎる(褒め言葉)。
学区編ということで、ベルが大学生のような日常を送っちゃうよ！という話。座学だけじゃなくてダンジョン要素もあり、そしてエイナさんの妹が登場。本薄めかと思いきや普通に400頁あって錯覚だった()
あらすじ
フレイヤ・ファミリアとの戦争遊戯の事後処理を終え、非公式ではあるもののフレイヤ・ファミリアはヘスティア・ファミリアの下部組織扱いとなる。また、ヘスティア・ファミリアにリューさんがリュー・アストレアとして加入したことで、等級はDから一気にBに上昇するのだった。
3年振りに帰港した海上学術機関特区、通称『学区』。それは、複数の【ファミリア】によって運営される移動型教育機関であり、エイナさんも学区出身であった。そんな学区にヘルメスの魔の囁きにより潜入することとなったベルは、流れのまま正体を隠して編入することに。
感想
簡潔に言うと、ベル君を愛するヒロインがもう1人増えました！エイナの妹のニイナです！！みたいな。アオハルだー笑。学園ラブコメだー。名前呼びにするシーンはベタだけど良い！
前半は戦争遊戯の後処理云々の話があって、春姫の能力を狙う輩からフレイヤ・ファミリアの面々が守ってくれてることが明らかに。心強い。とりあえずはシルが無事であれば良いって感じだろうけど、今後ダンジョン探索とかにどう絡ませるんだろうね。
そして、リューさんの加入は嬉しいですね。しかもLv.6。名前の件でのファミリア内のごたごたはダンまちらしくて面白かったです。
中盤から後半では学区に『戦技学科』の一員として編入したベル(ラピ・フレミッシュ)が、ミイナに色々教わりながら学園生活を過ごしていく感じでした。19巻にしてそんな話が入るとは！という所ですが、学区という言葉は2巻で出てたらしい。
学区は、冒険者だけでなく商売や鍛冶師など多方面で優秀な人材を集めている場で、『戦技学科』の生徒はほぼLv.2らしい。ラキアとかもあったけど、基本はオラリアでストーリーは完結してましたが、外の世界も広いんだなー。作品の幅広さ。学区のシステムは、大学の就職支援課というか専門学校とか似てる。
今回の要点は、ダンジョン内での連携の大事さと、チュール姉妹の確執の解消だったかなと思います。
ベルは、イグリン、レギ、クリスと独断で行動しちゃう面々にニイナを加えたグループでダンジョンに潜る。苦戦を強いられた所で、罠を仕掛けた場所にモンスターを誘き寄せるというベルの作戦によって、協力の大事さを共有。連携について、ベルがヴェルフやリリ凄かったんだって気付くのが面白い。
15階層に閉じ込められて、安全地帯の18層を目指すシーンは懐かしさを感じつつ、ベルの成長も感じつつ。にしても、6ヶ月でベルここまで来たんよな…。流石にゴライアスはソロでは倒せない？
ニイナについては、沢山本を持ってきて勉強させる所などはエイナさんを彷彿とさせて微笑ましかったです。そんなニイナですが、母の病気もありエイナの後を追って学区に。しかし、エイナの優秀さに打ちのめされ挫折。要は確執の理由は劣等感ですね。
それでも、18層より下を巡る修学旅行の甲斐もあって、ベルの横で冒険する事を決意。リューが万能とは言え、ヒーラーが欲しい的な話があったので、状態異常に強い詠唱魔法を持つニイナは今後本当にヘスティア・ファミリアに入るかも。
ニイナとエイナは丁度学区に入るタイミング等で、実際に会ったのは初めてらしい。ベルという共通の相手に恋してしまってますが、仲違いは解消したので良かったです。
学区編は次回で終わるみたいですが、伏線と言えばレオン先生はLv.7なのではとか、ヘルメスがベルを巻き込んだ理由(黒竜の討伐？)とかそんな所か。あとは、ギルドの立杭計画(ダンジョン内に人工のエレベーター建設)も危険な予感はしますね。フェルズとダイダロスの件も絡むかな？
冒険者は冒険しちゃいけないはマジ金言。
今回のbest words
ジャガ丸くんグランデチョコレートチップエクストラコーヒーノンファットミルクキャラメルプラペチーノウィズチョコレートソース味一つ (p.163 ニイナ)
あとがき
筆者あとがきにあったように、展開としては異世界転生からの主人公無双というか、実力を隠して見守るみたいな王道展開でした。でも、後衛に立ったからこそ気付くものがあったり、リリの大変さみたいなフィードバックもあったので、19巻にしてそういう話を持ってくるのは新鮮だったかなと思います。
というか、人生に迷える人はこの筆者あとがき読んだ方が良いね笑。夢とか目標とかなくても漫然と生きていなければ大丈夫だと。
