心和のラノベ感想

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螺旋のエンペロイダー Spin1. 感想

螺旋のエンペロイダー Spin1. 2013.4

 

今回は、螺旋のエンペロイダー1巻です。

上遠野浩平さんの新シリーズ。統和機構絡みの話なので、ブギーポップとの関連性も高くて、異能バトル感満載でした。ビートのディシプリンのカーメンのような感じで、今作ではエンペロイダーとは?という命題がありました。

あらすじ

統和機構の運営する能力の開発、監視をする施設NPスクール。そこには、才牙虚宇介ほか能力を持つ子供たちが学習塾の感覚で通っていた。

アンプラグド狩りの課題で、虹上みのりという標的と対面する生徒たちは、みのりの〈ミューズ・トゥ・ファラオ〉に苦戦。一度終わった戦闘の後に、みのりの同級生の流刃昂夕がNPスクールに加入する。

感想

一瞬、よう実的な展開かと思いきや全然違いました笑。謎の主人公とさらにまた謎の主人公の妹そらが活躍する感じ。面白いかと言われると、ビートのディシプリン程ではないかなぁ。というか、いつも通り謎多過ぎて何とも。

地の文は、上遠野さんの他作品に比べて読み易い気はするんですけどね。イラスト変わってるのも新鮮。

統和機構の能力開発関連の学校が舞台で、とりあえず登場キャラは多め。2人の親は寺月恭一郎らしいですが…。

ヴァルプルギスの後悔の最後に出てきた、他人の真剣度が分かる〈ホワイター・シェイド〉の御堂璃央やフェイ・リスキィ等も話に絡んでくるようです。ジィドや枢機王なんてのも。

エンペロイダーとは何なのか、支配や皇帝に関する用語なのか、それが虚宇介またはそらを意味しているのか。そして、虚宇介の〈ヴィオランツァ・ドメスティカ〉の効果や、そらの出来事の中心?に落とされる〈ナイトフォール〉、兄妹のやり取りの不可解さなんかは気になる所です。

しかし、随分あっさりと志邑咲桜さんが脱落したけど、これはそういうサバイバル的なアレなのか…?

今回のbest words

なあに、そんなに好きなの?ゴリゴリさん──  (p.238 箕山晶子)

あとがき

能力者が穏便に能力を失ったとしたら、この世界観では実は凄いことなのかも?

筆者あとがきは、上遠野さんが当時学校より塾の方が好きだった的な話でした。目的意識の有無だったり、接触の機会の差なんじゃないですかねぇ。