心和のラノベ感想

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ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド 感想

ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド 2008.1

 

今回は、ブギーポップ15巻です。

上遠野さんはコンスタントに新刊をここまで出されているイメージでしたが、この巻は前巻から1年半くらい間が空いていたようです。

表紙は可愛いブギーポップに見えますが、別に子供のブギーポップが出てくる訳ではなかったです笑。3年前って事かな?にしてもコスプレみたいで可愛い。

あらすじ

竹田啓司の事を好きであったものの、宮下藤花に先を越されてしまった館川睦美。睦美と親友の小守時枝は、大学が決まっている身であった。ふと現れた真下幹也は、2人の中学のクラスメートであり、睦美に恋をしていて、そして時枝は幹也の事を好きであった。

成り行きで、時枝が撮った見事な写真に映るブギーポップを探しに行く事になった3人であったが、その跡をつける合成人間ダウン・ロデオの姿があった。そして、目的地に着くとそこには華奢な少女がいて、その少女も合成人間、それもスーパービルドと呼ばれる部類で名をメロー・イエローといった。戦闘でロデオは逃げ、メローは興味を持ったブギーポップについて、睦美らと捜索していくことに。

感想

メロー・イエローが何か可愛かったです。ブレス・アウェイの能力で空気中に膜を張って歩いたり出来る。むわわ…って言ってたり義理堅かったり焼きそばに屈服されてたり。

そして、時系列がよく分からないものの、スプーキーEの耳を見つけちゃうのが笑えます。でも、最終的にスプーキーEがメローに渡した薬品が役に立つんだから、憎めないというか。

この作品らしいなぁと思ったのが、メザニーンという意味深なワードが序盤に出てくるところ。用語としては、中二階って意味らしいですが。

今回の話は、そのメザニーンというのが世界の敵であり、3年前にブギーポップが退治していて、その似たような存在がまた出てきて引っ掻き回すみたいな。筆者あとがきでも記憶について触れてましたが、メザニーンの能力も記憶を奪って成り済ます?的なもので。

3年前は、ロデオのグループがメザニーンによって壊滅に追い込まれ、此度は真下が乗っ取られてて、と。骨格とかで真下を判別する時枝もある意味狂気だよな…。睦美が元々メザニーンを宿していた時期があったのか。

時枝はメザニーンからの攻撃で死に絶えたものの、メローの持っていた合成促進剤によって、合成人間となって生存したようですが、統和機構の権力で音沙汰知れずに。こうやって、ビートとかも合成人間になってたんだろうなぁ。逆に、能力者に使用したらどうなってたんだろう?

そういや、メローの先生はフォルテッシモらしい。自身はスーパービルドでありながら、最強には遠く及ばないとのこと。確かにメローは戦闘強い感じではなかったけど。にしても、リィ舞阪まじで何者なんや笑。

今回のbest words

君はピラミッドが創られた本当の理由を知ってるかい? (p.100 ブギーポップ)

あとがき

宮下藤花は下駄箱娘かー笑。受験にしくじったの?

記憶は曖昧でありながら後生大事にされるものでもあって不思議。また他人と共有され得るものでもある。