心和のラノベ感想

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悪魔のミカタ⑦ 番外編・ストレイキャット リターン 感想

悪魔のミカタ⑦ 番外編・ストレイキャット リターン


今回は、悪魔のミカタ7巻です。

6-7巻を見てきて、恕宇の過去回ではあるんですが、どちらかと言うと日奈の凄さが目立ったなと思います。いやでもやっぱり恕宇の成長がメインかな。そして、ラストでは未来に繋がる内容もありました。

あらすじ

〜第四話/七月『猫が、消える』〜

亜緒は隣のクラスの香野に告白をするも、香野には好きな子がいて振られてしまう。その香野が好きな少女、瀬戸は父が失踪し、離婚訴訟中の母が疑われているという身であった。そんな彼女が、昔突然周りの記憶から消えた猫の話をする。

〜第五話/八月『天津甕星』〜

何とか日奈の上に立ちたい恕宇の気の迷いで、邪神を復活させてしまう。過去の裏切りの腹いせから世界を滅ぼそうとする天津甕星に対して、居合わせた日奈は『千夜一夜物語』の如く、即興の物語で興味を引き世界滅亡を後伸ばしにするのだが…。

感想

第四話の方はあまり語ることはないんですが、名探偵コナンの最初の服部と新一の推理対決よろしく、恕宇のまぁ言ってみれば状況からみた推理を行う一方で、日奈がそれを超える推理をしていくといった感じ。新一は推理に上も下もないって言ってるのはさておき。

自分がしたことで猫を死なせてしまって、それを悟らせないために周りの大人たちが口裏を合わせていなくなったことにしたのではなく、実は母が猫を殺した犯人ではないかと。前々から両親の仲が良くなかったって話ですかね。真実が後味の悪いタイプか。

そして、天津甕星の話は長かったけれども重要回でした。表紙裏にいる奴ですね笑。結果的には、日奈が恕宇の成長を促した的な内容で、見鬼の能力に縋っていた恕宇を解放すると共に、恕宇の世界をカラフルなものにしたと。ま、全てのきっかけは恕宇の義父の無玄なんでしょうけど。テケテケリンリンテケリンリン、おっぺけぺっけ、ぺっぽー!

前回の感想で、見鬼のお陰で世界が広がってるみたいに書いたんですが、まるっきり逆で、見鬼の能力があったからこそ驕って視野狭窄になっていたんだなぁ。あの恕宇が日奈を下の名前で呼ぶのも成長でした。

名前は元から《ストレイキャット》と出てましたが、ラストで天津甕星の存在が恕宇の移し鏡であり、《悪魔の実》っぽく?、《ボックスP》の対抗馬として使おうとする少し未来の話が出てました。次からはまた新たな視点で物語を見れそうですねー。

今回のbest words

デモも体験版もない! (p.114 由真)

あとがき

人は異物に対しては、どんなにその異物が立派であろうとも排除したくなる生き物なのかなと思いました。安寧を求めるなら些細な危険分子でも除去するというか。

日奈の許嫁が気になりなる。