今回は、ブギーポップ3巻です。
VSイマジネーター上下巻の下巻。最終的には丸く収まってる感じがしますが、この話は谷口正樹と織機綺の物語って事で良いんかなー。
あらすじ
スプーキーEは、ブギーポップから受けた傷を残しつつ、人を自分が命令できる端末に仕立て上げながら、イマジネーターの情報を集めていた。飛鳥井仁を従兄妹に持つお嬢様の衣川琴絵もその爪牙にかかる。
織機に言われるままブギーポップの格好をして、正義の味方紛いのことをする谷口正樹。そして、飛鳥井と衣川の動向を探る末真和子。飛鳥井に誘拐された織機を追って、谷口はペイズリー・パーク建設予定地へと向かう。
感想
この作品って主人公は誰なんだろなと思います。ブギーポップは、最後に現れて敵を倒すものの、心情や過程があまり分からない。そうなると、今回に限っては愛の力が勝った?谷口になるのかなーと。
話としては、何か三つ巴みたいになっていて、統和機構のスプーキーE(+織機綺)、イマジネーター、ブギーポップで、それぞれに敵対している感じでした。ブギーポップ以外は勢力を広げるのが目的?なのかな。
それで、イマジネーターと飛鳥井仁が同一なのかはちょっと分からない。力を与えたみたいに見えるけど、最後本体も消失した感じだったし。
スプーキーE(エレクトニック)は、飛鳥井に敗北した一方で、ブギーポップは飛鳥井に勝利したものの、織機には止めを刺さなかったということで、無害認定されたんですかね。本文中で公衆便所とか中々に揶揄されてましたが、それでも谷口が好きなのは織機だったということで、綺麗な終わりということで良いか。
今回のbest words
社会に適応しているということは、どっちにしろ社会に都合のいいように洗脳されているということだ。違うのは、君のようにその相手がはっきりしていないことだけだ。洗脳されていない人間などこの世にはいない (p.240 ブギーポップ)
あとがき
相変わらず難解なストーリーでした。色んな見方や知見がありそうな気はするけど。
そしてこれまた相変わらず個性的な筆者あとがき笑。