心和のラノベ感想

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狼と羊皮紙Ⅵ 感想

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙


今回は、狼と羊皮紙6巻です。

謎解き的な要素で二転三転と驚きがあって、話も追い易かったので面白かったです。懐かしい面々も出てきたのも良かったです。

あらすじ

今回ハイランドから拝命したのは、とある領主の調査であった。代替わりしたばかりのノードストン家は、麦の一大産地であるのに加え、様々な異端の噂があるという。幽霊船や錬金術師との関係や黄鉄鉱を大量に集めている等、そして何より西の地を目指しているとの話にコル達は関心を寄せる。

コル達は現領主に会った後に先代の領主の元を訪れる。思いのほか先代のノードストンは異端な様子ではなく、西の地についての根拠は得られなかったものの、問題はなさそうに見えた。しかし、密輸船の引き取りに出向いたところ話と食い違う部分が見つかり…。

感想

まずはミューリがコルの騎士という立ち位置になったものの、まさか名ばかりだけではなくて、剣の稽古を受けているのはびっくりしました笑。

今回は、懐かしい面々も出てきていて、ケルーベでのキーマンや鳥の化身ディアナまで出てくるとは。でも、ディアナは今回の話に打って付けで錬金術師絡みという。エーブもこういう出し方の方が丁度良い気がするなぁ、コル達と争わせるのではなく。

人ならざる者も多く出てきていて、姿形は違えど協力してものに当たる様子は良かったです。新しく出てきたのは、海賊で鼠のヴァダンたちでしたが、やはりこの世界で不思議な事が起こる裏には人ならざる者が絡んでいるんだなーと。

また、何といっても気になるのがノードストンに手を貸していたという猫の化身で、これがフェネシスに関するものなのか。占星術絡みっぽいですが。西の方へ向かったとのことで、またそこも今後気になるところですね。

人骨と黄鉄鉱については、酸を取り出して肥料にするということらしいですが、そういうのもあるのかーという感じ。最後がなあなあで分かりづらかったんですが、ノードストンは異端の判決はなかったけれども、やっぱり血縁のない新領主とは折り合いが付かなかったというところでしょうか。

今回のbest words

似てないし、あんまり見てちゃ嫌 (p.140 ミューリ)

あとがき

新大陸を見つけたら教会と国王の対立も上手く収まるかというとどうでしょう。そういや、ウィンフィール王国ってイギリスをモデルにしてるんですかね。

ノードストンが武装するシーン、前の香辛料の短編を彷彿とさせました笑。