今回は、悪魔のミカタ10巻です。
短編集みたいな形式だけれども、次回以降への引きにはなってる感じかな。『ザ・ワン』という吸血鬼出てきたけどどうなるんこれ…?
あとは、全体を通してジィの葛藤と可愛さがあったので表紙のチョイスは正解。
感想
〜ここから始まる物語(本編)〜
現状確認的な話なんですが、読み返してみるとこの後出てくる話より時系列は後ですね。
〜多分、出会ってなかったね〜
綾が恕宇の元へ勉強を教わりにやってくる話。いや、恕宇の方が学年下の筈なんですが…。センチな痛みとちょっぴり百合とって感じ。恕宇が綾に告白しようとして、でも日奈に似てるから?と自問自答して自己嫌悪に陥ったり。
綾は進学と共に街を出ていくんだなぁと少し寂しくなったりもしますが、サブタイトル通り、綾は自分が日奈に似てなかったら、多分出会ってなかっただろうし、似ていて良かったと言えるのが強さであり成長だなと思いました。
〜アウグーリ!〜
アウグーリはイタリア語で"おめでとう"の意味。という訳で、菜々那とよーへの話。1人ケーキを持ち歩く菜々那が洋平を見つけ、何だかんだ洋平が優しさを発揮するという。特に他所者には厳しい日炉理坂で上手くやっているか気遣う。それに、イタリア語を知ろうとしている姿勢が偉い。
〜バカに、させない〜
綾が『夕日を連れた男』?に遭遇する話。この出来事も『真嶋の森』もあまりよく分からないんだよなー。ジィがこの後の話で辿り着く結論に綾は既に辿り着いている気もするし、人生の探偵というワードが無意識に?出たのも日奈を彷彿とさせる。
〜いいや、うそだよ〜
ジィが師匠の元へ帰る話。任務が失敗続きで落ち込んでいるんだけど、褌大好きなのは可愛い。「はうわぁぁぁぁん!」
〜キングダム〜
イハナらが『対策班』にして二千年の知識を持つ吸血鬼『ザ・ワン』とテレビ通話をしながら『キングダム』という仮説について話し合う話。アメリカから招待する代わりに、悪魔に関する情報等を提供するという流れになると。『ザ・ワン』の風貌の怪しさね笑。
〜ほれ見たことか〜
『ザ・ワン』の護送に伴いジィといんが任務に着く話。ジィの世間知らずさが微笑ましい。そして、こうまでコウが好きなんだなと伝わってくる。いんとジィの違いは自分を制御できているか、無情な行動を取れるかどうかか。どちらが正しいとかではないと思いますが。
そして、任務は失敗…?
〜ここから始まる物語(承前)〜
やっぱりイハナはコウとキスしたいらしい。にしても、最近サクラさん出てこなさすぎ笑。ラストで、『ザ・ワン』が暗躍?してたけど敵なのかもよく分かりません。
今回のbest words
私はちょっと、血祭り……もとい、お祭りの、準備を (p.95 恕宇)
あとがき
日奈を甦らせるのが正しいことなのかとか、コウが隠していることがあるとか、最終巻にどう向かっていくか。日奈を甦らせる=コウの死だったりしたら意味ないですし。
スタンドバイには味方するの他、色々な意味があるようです。