心和のラノベ感想

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悪魔のミカタ⑪ It/ザ・ワン 感想

悪魔のミカタ⑪ It/ザ・ワン


今回は、悪魔のミカタ11巻です。

またまた最初の方は何が起きてるのか分からなかったんですが、中盤からは吸血鬼が街に溢れて大変な事になってるんだなと。コウの出番は無し!

あらすじ

綾を巡って姉妹で喧嘩してしまった結果、サクラは家出と称して女友達とホテルに泊まっていた。そんな中、和歌丘の街では『ザ・ワン』の眷属が増え、人間たちは屈服させられかけていた。

立ち上がった未だ11歳の三鷹昇という少年は、コウへの尊敬を胸に『ザ・ワン』撲滅に動くのだが…。

感想

前巻で吸血鬼が和歌丘の地にやって来るという話になって、穏便に会議が行われていくのかと思いきや、気付いたらもう街が吸血鬼に侵食されているという展開。しかも、前回チラッと出てきた水彩という少女が、ドラッグに溺れた元俳優に人質に取られるとかいうぶっ飛びシーンから始まるので、もう何が何やら。メインのメンバーで出てきたのも舞原姉妹くらいか。

いや本当、この作品ってコウが日奈を助ける為に頭脳戦で《知恵の実》を回収していく話じゃないの?と。吸血鬼を出した時点でどうなるかと思ってましたが、脱線し過ぎじゃないですかねぇ…。

ザ・ワン』の眷属の設定は、寄生獣にも、東京喰種にも、とあるのサンジェルマンにも、劣等生のパラサイトにも似たような感じで、念話が出来たり大きな家族として眷属同士意思を共有したり。

人間が家畜を食しているのと同様に、侵略者が人間をどう甚振ろうが良いでしょ?みたいな議論は結構好きなんですけどね。あとは、意思を共有していれば戦争は起こらないだろうし、誰しも平等に扱える的な意見は正しいんだろうけど、でもそれは個人の意思を蔑ろにした上で成り立つ意見だよなとも思う。

何かよく考えると、酒に薬に宗教紛いの話で凄い話だったようにも思います。大人にやれば洗脳でも子供にやれば教育とか末恐ろしい…。

それから、今回は昇にとっては完璧にバッドエンドだったんだけど、でも意思の強さも感じて、人間サイドの逆襲に期待したくもなるかなぁ。親玉を倒しても体を移して本体は生き残るみたいなのは、リゼロのペテルギウス戦の悪夢を思い出すなぁ…笑。

今回のbest words

たとえ小学生でも、プロレスラーを負かすことができるー勝負をじゃんけんに持ち込めば (p.171 コウ)

感想

吸血鬼に、ヴァンパイアハーフじゃないと倒せないだとか、招かれないとその地に入らないというルールがあるのは初耳でした。

どこに向かっているのか分からないですが、次回は場所を日炉理坂に移しそうなので、真打ち登場になるか。