心和のラノベ感想

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〆切前には百合が捗る2 感想

〆切前には百合が捗る2


今回は、〆切前には百合が捗る2巻です。

元々は上下巻の構成だったようで、2巻で纏まっているなという感じでした。恋のライバルの登場と、愛結の両親とのバトルといった回になっていました。

あらすじ

ヒカリは自著のアニメ化に際して、人気声優の須原朋香と知り合いとなっており、その朋香が家に遊びに来る。そこで、愛結は朋香がヒカリの事を性的に好いていることに気付く。

愛結は何も持っていない自分に比べて、多彩な朋香に対しヒカリの隣にいるべきなのは朋香の方ではと思う一方で、ヒカリの方も愛結にとって、自分より朋香の方がお似合いなのではと悶々と、時には嫉妬するのだった。

感想

今回も面白かったです。最後のシーンなんかはベタと言えばベタなんですが、2巻という纏まりを考えると丁度良かったのかなと。今作は割とLGBTの話に触れていて、現代的にもまだ賛否両論の渦中にあって、未だ認知としては進んでないという印象だと思います。ただ、

だからこれは、何も特別な物語なんかじゃない。

一人の人間と一人の人間が恋に落ちたというだけの、どこにでも転がっているようなありふれたストーリーだ。

という風に考えると、揶揄すべきことではないんだろうって気になります。

恋のライバルとして出てきた朋香もストレートではなく、レズビアンという癖を持っていましたが、徐々にオタク丸出しの残念キャラになっていくのは笑いました。フォカヌポウとかニンジャナンデとかは初めて知った。

朋香が百合営業する様子は、同じくホモアピールをする春斗を彷彿とさせました。それで言ったら、海老ヒカリも伊月のイメージなのかも。

今回も、愛結とヒカリは2人でお風呂に入りながらホラー映画を観たり、伊勢海老のために伊勢神宮などに旅行したり、ダイエットのために断食道場に行ったり、朋香のライブを観に行ったり、やはりのほほんとしてました。猫缶を食べたり、赤福氷と出てくると半月を思い出さざるを得なかったですね笑。

あとは、京が名探偵だった。2人の行き先をあらゆる手段から突き止めるという。それと、何となくヒカリが京のことを、みゃーさんと呼ぶのはなんだかなぁって思いました。多分、年齢は京の方が上なんだろうけど、その呼び名は妹さえキャラの間だけにして欲しかったみたいな。

そういえば、p.54の可児那由多のルビが"かじなゆた"になってたのは誤植?

今回のbest words

パピコの前に優佳理さんを食べます (p.35 白川愛結)

あとがき

百合のカップルって前途多難だなぁと思う反面、幸せになって欲しいという思いも募りますね。

もし3巻が出るなら、ヒカリの家族の話が見たいかなー。ベコベコになったランボルギーニさんはいかに…。