心和のラノベ感想

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女子高生同士がまた恋に落ちるかも知れない話。2 感想

女子高生同士がまた恋に落ちるかもしれない話。2


今回は、こいおち2巻です。

1巻に比べて百合要素が増えていたので良かったです。と言ってもライト寄りですけどね。

あらすじ

夏休みが終わり、陽南と飛和はまた元の寮に戻ることに。クラスは違えど部活で顔を合わせる事が出来ると踏んでいた。

しかし、文化祭の準備が始まると、佑月はクラスの出し物に、愛梨咲は演劇部の助っ人として借り出され、星楽部の出し物が遅々として進まなくなってしまう。陽南は、佑月がクラスの友人と仲良くしている姿を目撃し、胸にモヤモヤを抱えていき…。

感想

展開としては、タイトル通りに突き進んでいるんですが、今回注目すべきは、佑月と陽南の好きに相違がある所でした。

8年前時点での2人は、お互いが無邪気に好き同士で、漠然とした好きだった。そして現在、佑月は恋人としての好きを保持しているのに対して、陽南は友人としての好きで。話中では恋の形なんて表現をされていました。

そのすれ違いが、2巻を通して両想いになっていく、そんな過程が描かれました。結果としては、"押してダメなら引いてみろ"が効果的に働いた感じだなーと思いますね。遠回りはしましたが、嫉妬が陽南の気持ちの後押しをしたというか。

第1話と第5話のサブタイの対称な感じも良いですよね。気持ちの移り変わりって感じで。

天の川の話も好きでした。彦星と織姫は1年に1回しか会えないけれど、本当に会いたかったらどうにかして天の川を渡れば良い的な。途中で語られたその話が、終盤に陽南の心と重なって、佑月に走って会いに行くシーンが良かった。

普段は考察ってあまりしないんですが、少しだけ。最後の手持ち花火のシーン。打ち上げ花火よりも、普通の花火の方が盛り上がるという結論は、普通でいることに悩んでいた陽南の救済かな。

それから、佑月の「付き合おう、……私たち」と言った時の、陽南の線香花火は落ちて、佑月の花火は弾けていたという描写。素直に、陽南が恋に落ちた暗示なのかなぁみたいな。

まぁ、読み取り手側の勝手な解釈ですし、意図については、作者のみぞ知ることですが。

にしても、やっぱり"私と陽南が初めて出会ったあのペルセウス座流星群の日の地球"は重いぜよ…笑。

あとがき

ハッピーエンドで良かったです!

こいおちのトワエリ読みたいなー^ ^

2022.6.19