心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

天使は炭酸しか飲まない 感想

天使は炭酸しか飲まない


今回は、先月に電撃文庫から発売の「天使は炭酸しか飲まない」です。爽やかなタイトル、表紙が特徴的な今作ですが、初回限定の帯が何とも斬新的。本作との出会いは、作者のtwitterでこの弾ける炭酸帯を紹介しているのを見たのがきっかけでした。あのツイートを見てなければこの本を買ってなかったと思うと不思議な気分になりますね。

あらすじ

明石伊緒には、顔を触れた相手の好きな人が分かるという不思議なちからを持っていた。伊緒はそのちからを利用して、中々告白に踏み出せない生徒らに、「天使」として助言しながら告白の後押しをしていた。

しかし、些細な事から柚月湊に「天使」の正体を看破されてしまう。そして、久世高の三大美女である湊は、自分の惚れ癖を直して欲しいと伊緒に迫るのだった。

感想

天使=表紙のヒロインだといつから錯覚していた…?

まず最初に、伊緒の相手の顔を触るとその人の想い人が分かるという能力と、湊の惚れ癖を直して欲しいという依頼がどう関連するんだろう?と思いました。結果としては、湊に色んな人に交流して貰ってその上で、伊緒のちからを使いつつ惚れた人の共通点を探っていくという実験をするということで、あ、なるほどなと。

今巻ではなぜ伊緒が能力を使えるのか、他に能力を使える人はいるのかという部分は謎のままでした。まぁ、そこはそんなに重要ではないと言ってしまえばそれまでですが。

にしても恋愛関連の能力として、相手の好きな人が分かるってめちゃくちゃ羨ましい能力ですよね。リアルな話、ぱっと見だとその人に好きな人がいるかどうかなんて分からない訳で、それさえ分かれば憤死する人もいなくなるんですけどね…。今作でも、端から見たら大人しそうな湊が、実は惚れ癖があったり、両親がいないという事情まであったり。まぁ、そういう難しさも含めて恋愛は面白いと言えたら強者ですよね笑。

それで、こんな強力なちからを持ちながらも、どうして自らに行使せずに相談事ばかりしているかという事情も徐々に明らかになっていきます。命あっての物種というか、日々後悔のないように生きたいなと思えました。

316pの「伊ー緒っ」で、317pに湊の絵が出て、ページ捲って「大ー好きっ!」だったらめっちゃ良い締め方かなと思ったんですが、こうなるとこの巻で話終わっちゃいますからね…うーん。いや「伊ー緒っ」って言ってるの有希人かよ笑。

あとがき

続編があるとしたら、湊からのアプローチ×伊緒の鈍感さだったり、彩羽さんの話だったりが読んでみたいなかなぁ。

どうでも良いけど、僕は炭酸だとメロンソーダが1番好きです、はい。

そして、2巻の発売が決定したとの情報が出てましたね。おめでとうございます!

2022.2.1