今回は去年の6月に発売し、今月に2巻が発売予定の「ひだまりで彼女はたまに笑う。」です。会話多めに加えて、ページ数も240ページくらいなのでかなり読みやすい部類だと思います。ラブコメというより、純粋なラブ(呼び方これで合ってるのか…?)。一目惚れしたクラスメイトの、塩対応を乗り越えてその女子の気を引くまでが一冊に纏まっている感じ。
絶対に読むべき本か、と言われるとNOかなぁ…。
あらすじ
高校生活初日の朝、佐久間伊織は公園で猫と一進一退のやり取りを演じる銀髪美少女、涼原楓を目撃する。そして、楓が同じクラスである事を知る。
楓を観察していると、親友の鹿岡美鈴以外には心を開いていない様子だった。加えて、初日の朝目撃された伊織に対しては塩対応を取っていた。しかし、伊織は楓に惚れてしまい、また親友以外の前では決して笑わない楓を何とか笑わせようと足掻くのだった。
感想
劇的なことはなく、淡々と好きな女子を振り向かせる為に奮闘するお話でした。最初から好感度100%ということは普通ないので、ゼロからのスタートです。なので、ある意味では恋愛の指南書と言っても過言ではないのかも笑。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(まず親友と仲良くなる)、外堀を埋める、トラウマの克服や共通の趣味で体験を共有する、妹や猫で釣る、餌付けetc…。
にしても、相手の気持ちが分かれば恋愛もイージーモードなんですけどね。章の合間のinterludeで、楓側の気持ちも読者は知れる訳ですが、塩対応の割には内心ではそれほど嫌っていない事が分かります。また、助けて欲しいと思っていても言い出せなかったり。多少強引でも、関わっていく事が吉なこともあるんだなと思いました。
余談ですが、このイラスト少し城之内を彷彿とさせる顎ですね笑。
あとは、楓の祖母生きてたんかいっ!
あとがき
楓が伊織を意識し始めて…という終わり方になりました。ここからの展開は、そのままゴールインなのか、美少女ライバル投入⁈になるのか。あとは、楓の親友以外を避けることになった過去の掘り下げとかでしょうか。ここまで来ると、嫉妬する楓を見たいような気もします。恋愛慣れもしていないようですし。
2022.1.5